表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チョコレートを食べながら  作者: 藍沢凪
112/250

「一緒にすれば良かったのよ」

お題:馬鹿な恋人 制限時間:15分 文字数:357字


「ご、ごめん。冷蔵庫に入ってたプリン、間違って食べちゃった…」


私が雑誌から顔を上げると、彼は眉をハの字に下げていた。手には既に蓋が半分まで開けられたプリン。蓋には確かに私の名前がマジックで書かれている。冷蔵庫に二つあるプリンをよく確かめずに手にしてしまったらしい。


「ジュンくんの分は?」

「冷蔵庫にまだある」

「じゃあ、それと交換ね」

「ご、ごめんね」

「いいよ。でも次からは気をつけてよ」

「う、うん」


彼はプリンを食べ始めたけれど、その姿は叱られてしまったゴールデンレトリバーのように元気がない。ジュンくんはちょっとしたミスにも物凄く落ち込むタイプだ。

私は雑誌を閉じて冷蔵庫に向かい、ジュンくんの名前が書かれたプリンを取り出した。ジュンくんの隣に座って蓋を開ける。ジュンくんは目を丸くしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ