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鍵 ※未完
お題:難しいあいつ 制限時間:15分 文字数:420字
アパートの隣室に住んでいる上本さんと仲良くなったのは、ある冬の日に彼女が家を閉め出されていたことがキッカケである。
僕はその日、いつも通り大学からアパートへと帰ってきて、夕飯は何にしようかなと考えながらアパートの階段を上がりる。
すると、隣室の前に女の子がいた。僕とのアパートの住人とはどうも生活リズムが合わないらしく、その人が隣人かどうか分からないぐらいには顔を合わせたことがないので、珍しいななんて思った。会釈して部屋に入ろうとすると、あの、と消え入りそうな声をかけられた。
それが205号室の上本さんである。
上本さんが話してくれたことによると、その日の上本さんは運が悪かった。携帯を家に忘れてしまい、家の鍵を失くしてしまい、あちこち探しても見つからず、頼れる友人もおらず、すっかり途方にくれていた。そんな折に僕が帰ってきたのである。
そして、僕に携帯を貸してくれと言った。鍵を開けてくれるお店に電話をしたいと言った。僕は二つ返事でけ




