表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チョコレートを食べながら  作者: 藍沢凪
1/250

晩飯

お題:楽しかった団欒 制限時間:15分 文字数:468字


23時過ぎに帰ってきて目に飛び込んだのはリビングのテーブルにラップをかけられ、すっかり冷めきった晩飯。初めは寂しかったこの光景にもずいぶんと慣れてしまって、今日は唐揚げだったんだ、揚げたて食いたかったなあ、とかそれぐらい。リビングには誰もいないのでみんな寝てしまったんだろう。母さんも父さんも姉ちゃんも寝るのが早い。

部屋で着替え、おかずにかけられたラップを剥がし、茶碗に飯をよそう。テレビを見ながら食べ始めたら、あっという間に日付が変わった。

俺が高校生で姉ちゃんが大学生だったのは去年だけど、その頃は20時ぐらいに家族が揃って夕飯のテーブルを囲んだ。飯を食いながら見るテレビに対してみんなで笑ったり、つっこんだり、賑やかな食事だった。姉ちゃんが社会人になって帰ってくる時間がバラバラになり、俺も部活に入って帰ってくるのが遅くなると、どうしても家族一緒に食事をする機会は減っていった。別にそれが寂しいとか孤食がどうとかじゃないんだけど、今度家族4人揃って飯を食べるのはいつだろうなんて考えていたら好物の唐揚げの味がよくわからなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ