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私は結婚した後に、”運命の男性と出逢いってしまう!”

作者: 七瀬





私は結婚した後に、”運命の男性と出逢ってしまう!”





・・・私は5年間、付き合っていた彼とつい最近 ”結婚”した。

彼はイイ男性ひとで、私はこの男性ひととなら上手くいくと

信じていた。

彼とは同じ職場で出会い、彼から私は告白されて付き合った。

彼は職場では、皆に慕われるイイ先輩であり後輩だった。

上司からも物凄く可愛がられる人懐っこい性格の男性ひと

私も彼と初対面の時は、”彼の印象は凄く良かった。”

その印象は5年付き合った今も何も変わっていない!

だから私は彼と結婚しようと想えたのだろう。





ただ、”彼は職場でも凄くモテる男性ひとで、誰とでも直ぐに仲良く

なれる人。”

何度か? 職場の女の子達と彼は飲みに行ったり遊びに行く事もあった。

それを私は彼に、”何度も女の子が居るなら行かないで” と言ったのに、

彼はやめてくれなかった。

結婚した今も、私に何も言わず! 職場の女の子達と勝手に飲みに行っ

たりするのだ!

私は次第に彼に対して不信感を覚える。

そんな時、私は出会ってはいけない男性ひとと出逢ってしまう。




【ドン】

『大丈夫ですか? 怪我は? あの男性ひと謝りもしないでぶつ

かってそのまま行くなんて、失礼な奴ですよね。』

『・・・あぁ、はい。』

『本当に大丈夫? ひょっとして体調が悪いとか? 顔色悪し。』

『だ、大丈夫です、ありがとう。』

『大丈夫じゃないでしょ! あそこのカフェに一緒に入りましょう。』

『・・・で、でも、』

『大丈夫! 今休憩時間だからボクの事は気にしなくていいですよ。』

『・・・す、すみません。』

『これだけ暑いし! 熱中症になったのかもしれないですね。』

『そうかもしれません。』

『さあさあー入って入って!』

『はい。』






・・・確かに、私はココに来るまでに水分を一切取っていなかった。

外はこんなに熱いというのに、多分! 脱水症状になったのだろう。

お店の店員さんが私達がテーブルに着くのと同時に水を持って来てくれた。



『ご注文はお決まりですか?』

『ボクはアイスコーヒーで、あなたは?』

『・・・私も同じモノで。』

『畏まりました。』




私は、テーブルに置かれた水を一気に飲みほした。

そうすると? 少し身体が楽になる!



『大丈夫?』

『えぇ、少し良くなったみたいです。』

『そう、良かった!』



私はこの日を境に、彼と連絡交換をし二人で会う事もあった。

こんな事ははじめてで、ましてや結婚した私が夫以外の男性と

ふたりだけで会うなんて、考えられなかった。

でも? 彼は直感的に何か他の男性ひとと違うと私は感じていた。

夫にも感じなかった、”心の安らぎ。”

私は、”彼が私の運命の男性ひとだと知る!”

だが私は結婚してまだ1ヶ月ぐらいしか経っていない。

そんな私が夫と別れるなんて、夫もそう簡単に私と離婚なんてして

くれるはずがないだろう。




・・・その前に、まだ彼とそこまでの関係にもなったいない!

気持ちだけが先走りしているように感じていた。

それに彼に、”私が結婚してる事をまだ話していない。”

どこから話せばいいのか分からないのだ!

でも間違いなく! ”彼が私の運命の男性ひとだと私は確信している!”

このチャンスを逃したら? もう彼と出逢う事はないと思った。

だから私は、”結婚したばかりの夫に離婚届を差しだす。”




『・・・えぇ!? こ、これって?』

『ごめん。』

『いやいや? ごめんって、俺達結婚してまだ1ヶ月だよ、

それでいきなり離婚届って? なんでかちゃんと説明してほしい!』

『”私ね、運命の男性ひとと出逢ったの!”』

『はぁ!? なに?』

『彼が私にとって運命の男性ひとだったと知ったから。』

『・・・う、嘘だろう? それで俺と別れたいって言う訳?』

『そう!』

『俺をバカにするなよ! そんな事で、別れてたまるか!』

『・・・ゆ、優也、』

『俺は母親に圭美と結婚する事を反対されてたのに、強引に結婚したんだ!

俺が圭美の事が好きだったからやっと結婚できたのに、なんでこんな事で

離婚しなきゃなんないんだよ! もうそいつとは二度と会うな!』

『・・・優也、分かって! 私は彼と一緒になりたいの!』

『ああ、そうか! 俺が職場の女の子達と勝手に飲みに行くのが嫌なんだな、

それならもう行かないよ、今約束してもいい!』

『・・・そ、そうじゃないのよ、ごめんね。』

『なんでそいつなんだ? じゃあ、一度! 俺に会わせろよ。』

『彼は何も知らないの! 彼を傷つけるなら私は優也を許さない!』

『・・・な、なんだよ、俺よりそいつの方が大事なのか?』

『そうよ。』

『ふざけんなよ、俺は絶対に別れないからな!』

『・・・優也、』




・・・夫が言うのも良く分かる!

”結婚してたった1ヶ月で、私は夫に離婚してほしいと言っているのだから。”

そう簡単に上手くいくはずがない!

それは最初から分かっている。

でも私はそれでも、やっと出逢えた彼と離れたくないのだ!

”彼は私の運命の男性ひと。”


時間がかかってもいい!

絶対に私は諦めない! 彼と一緒になる為なら、夫に憎まれようが、

恨まれようが私は平気よ!

”人生は、一度しかないなら? 私は彼と一緒になりたいと私の魂が

私に訴えかけてるから!”

このチャンスを絶対にモノにするわ!



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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