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とある阿呆の小話  作者: 矢瀧 忠臥
7/12

「めでたしめでたし」の後の話

とある物書きの空想

「めでたしめでたし」という言葉を見てしまうと私は、なんとも言い難いむず痒さを感じます。

本当に言葉通りめでたいのか…そんなことが頭から離れないのです。

かの有名な童話…特に恋愛物語は、こんなことを予想してしまいます。


めでたしめでたし…とはいかず。お姫様は、いきなり別れようと言い出しました。

「何故だ、君のことを幸せにするって言ったじゃないか!」

当然の事ながら、王子様は怒り狂っております。そんなことを気にしないかのように、お姫様は淡々と言葉を紡いでいきます。

「私…貴方とずっと一緒に居れるか不安なの。最初は、やった!玉の輿だーとか思っていたんだけど、いざ結婚ってなってみるとなんか違うなって感じちゃってさ。ある意味、蛙化現象が起きてるんだよねー」

「そんなこと言わないでくれよ。『僕のプリンセス』」

「あー、ホントそういうとこ。ナルシストとか口にしていそうな『僕の』とか『プリンセス』とかってさ、どーせ私達が年取った時にはもう言わなくなるんでしょ?『おい』『お前』挙句の果てには従者扱い。嫌になるよねー女なめてるよねー」

「そんなことは無い、僕は君のことを心の底から愛しているんだ」

「それしか言えないの、ねぇ?見苦しい超えて可哀想なんだけど。SEXしてる時には言ってくれないくせに、こういう切羽詰まった状況で、貴方が居ないと僕はダメなんだっていう心の声ダダ漏れのアイラヴユー、正直キツいわー」

「わ…分かった。君を不快にさせたのなら謝るよ。そして、君のことを永遠に支えていきたいな」

「キュン…とするとでも思ったのかなぁ?私は、貴方とずっと一緒に居るだけで不愉快だし、謝ったところで無駄だよ。後、『支える』って言ったけどさ…無理だよね?数年後に、私は子供を産んでいるかもしれない…あくまでだけど。それで貴方は、育児を手伝ってくれますかっていう話。無理だよね?初めての時に優しくしてくれなかった貴方みたいな人の気持ちも分からないハリボテ王子様には、到底難しい話だよねー」

「…別れよう」

「はぁ、最初からそう言えばいいものを…何を勿体ぶっていたのか。私、誰かを見下しながら生活するっていうのがホントに嫌なんだよねー。それじゃ、バイバイ」


その後、お姫様だった彼女は、平民の男と幸せに暮らしましたとさ…めでたしめでたし。


まぁ、あくまで私の絵空事なんですけどねw

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