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4話 英雄の噂

シスターであるルナが仕える教会で朝ご飯を食べた後、ルナが聞いてきた。


「お2人はどちらからいらっしゃったのですか?」


「わしらは日本から来た。息子の武雪を探してな」


婆さんがそう答えると、ルナは不思議そうな顔をした。


「日本?聞いたことがない地名ですね、もしかしてすごく遠くの場所から来られたのでは?」


その答えには


「まぁそんなところじゃ」


と、俺が答えた。


「武雪、いったいどこに行ったんじゃ…」


婆さんが肩を落とした。

消えた次男坊、俺たちの息子である武雪は突如として姿を消した。消えた場所には「世界を救ってくる」というメモと1台の不思議な装置。俺は婆さんと2人で装置のスイッチを押し、気づいた時にはここにいたのだがどうやらここは日本では無い別の世界らしい。

ここで武雪を探すのは、至難の業だな。俺がそう思っていた時


「日本…については分からないですが『武雪』という名前には心当たりがあります」


俺は驚いた。


「ほんとうか?」


俺がそう聞くともっと驚きの言葉が返ってきた。


「はい、10年程前でしょうか…突如としてこの世界に現れた英雄のことです」


「英雄!?」


ルナの話によると、武雪…と名乗る英雄は

最強の仲間と共にこの世界に蔓延る悪を倒し、世界を守り続けているというのだ。

長耳の癒やし手、フェルル

破壊王、ユ・ハンバル・ライド

英雄の影、メト

歴史上最強魔術師、オルネ

そして英雄、武雪。

彼らは生きた伝説と呼ばれ、今もなお世界を救うために戦っているというのだ。


「私が知っている『武雪』の話ですが、お2人はもしかして英雄のご両親!?」


「いやまさか、人違いじゃろうな」


「武雪と言う名前は多いしの」


「そうですか…」


俺たちの息子が消えたのはつい先日、だからこそ10年前に現れたという武雪は別の存在。

俺たちはそういう結論に達した。


「何はともあれ、その英雄のほうの武雪さんにも会ってみたいのぉ」


「でしたら!今日は私たちの国『神光国レンポルト』に行きませんか?あそこは英雄、武雪が最初に訪れた街と言われているんです!」


「いいのぅ!」


「案内は任せてもいいか?ルナ」


「もちろんです!」


こうして俺、婆さん、ルナは『神光国レンポルト』に行くこととなったのだった。



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