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僕の愛する人  作者: 黒猫キッド
7/12

7・お昼寝と匂い

 超短いですわ。

 昼休み、海斗はまた屋上に来ていた。といっても昨日の様に両親を失った悲しみを紛らせる為ではなく、教室で怜奈に話しかけようとしたが、他のクラスメートが居た為、やむを得ず一人で屋上に来たのであった。

「自分で言うのも何だけど、僕って結構内気だよな…」

 そう自虐的に呟くのであった。その時…

「!?」

 海斗の視界が真っ暗になった。海斗はデジャヴを感じた。

「だ~れだ?」

「…怜奈?」

「あったり~」

 怜奈の言葉と共に、視界が明るくなる。振り返ると怜奈が居た。


※        ※


「何時の間にか教室に居なかったから、もしかして此処かなって思ってさ」

 屋上への階段の建物に座って寄り掛かりながら、怜奈が言った。その隣には海斗も座っている。

「怜奈は転校生で人気者でしょ? 声かける隙がなかったから、一人で此処に来たんだ」

 海斗がそう答えた。

「それでも構わず、何か一つ言ってくれれば良いじゃないか!」

 少しだけ怒った様に言う怜奈。

「あんなに大勢生徒が居たのに、言えないよ」

「海斗君って結構内向的な性格?」

「…うん」

 海斗は控えめに答えた。

「ふ~ん…ボクは結構社交的な性格だから、よく分からないな~」

 そう言った時だった。突然海斗が寄り掛かってきた。

「海斗君?」

 海斗の顔を覗き込む怜奈。すると…

「スゥ…スゥ…」

 海斗は眠っていた。

「寝ちゃってる…可愛いな海斗君」

 怜奈はそんな海斗に可愛さを感じた。

「……」

 何を思ったのか怜奈は、海斗の匂いを嗅ぎ始めた。

「クンクン…いい匂い…シャンプーの匂いかな?」

 海斗の頭からはいい匂いが感じ取れた。その後肌の匂いや服の匂いまで嗅ぎ始めた怜奈。

「いい匂い…海斗君…」

 怜奈は夢中になって、海斗の匂いを嗅ぎ続けた。


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