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僕の愛する人  作者: 黒猫キッド
3/12

3・怜奈の家

 ちょっと短いですわ。

「あの新しく出来た道場、怜奈の家なんだ」

「うんそうだよ…。良かったこれから遊びに来る?」

「良いの?」

「勿論だよ。ついでに道場の中も見せてあげる」

「じゃあ、ランドセル置いてくるから、ちょっと待ってて」

「うん。分かったよ」

 海斗はそう告げると家の中に入っていった。

「ただいま~」

 家に入るなりそう告げる海斗であったが、当然ながら返事は無い。

「……」

 海斗は家の中に入ると、ダイニングルームに行き、備え付けられているソファーにランドセルを置いた。そしてそのまま家を出ようとした時、壁際の棚にある写真が目に入った。其処には海斗と海斗の両親らしき男女が写っていた。

「お父さん、お母さん。今日僕ね友達が出来たんだ…怜奈っていう女の子の友達。これからその子の家に行ってくるね」

 そう言うと海斗は、怜奈が待っている為に、玄関へと向かった。

「お待たせ。待った?」

「ううん全然…それじゃ行こうか!」

 怜奈に促されて海斗は怜奈の家に行くことにした。

 怜奈の家である道場の前まで行くと、道場と併設される様に家が建っていた。

「玄関はこっちだよ」

 怜奈は海斗を連れながら、家の方へと足を進めた。そして玄関の扉を開けた。

「ただいま~お母さん」

 そう怜奈が言うと、奥から一人の女性が出て来た。その顔は何処となく怜奈に似ていた為、怜奈の母親と海斗は理解した。

「おかえり怜奈、新しい学校はどうだった…? あらその子は?」

 怜奈の母親は、海斗の存在に気付いた。

「友達になった海斗君。直ぐ傍に住んでいるんだ」

 怜奈にそう紹介されて、海斗は挨拶をする。

「こんにちは、斜向かいに住んでいる、深海 海斗です」

「あらそうなの! それじゃあ後でご両親にも挨拶に行かないと…」

「いやお母さん…海斗君の両親は…」

「…事故で亡くなりました…」

 俯きながら海斗は言った。

「…そう…ごめんなさい…何かあったら言ってね、力になるから」

 怜奈の母親も怜奈と同じ様な事を言った。

「お父さんは? 道場」

「ええ、お弟子さん達の様子をみているわ」

「そっか…じゃあ海斗君を連れて、道場に行くね」

「その前に、ランドセルを置いて来なさい」

「はーい…海斗君ちょっと待っててね」

 そう言うと怜奈は、玄関近くの階段を上っていった。暫くすると怜奈は降りてきた。

「それじゃあ、道場に案内してあげる」

 そう言うと怜奈は、海斗の手を引いて家の中へと入った。


 何の道場なのか…。

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