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IMAGINARY  作者: 祀
5/5

事件

こんにちは。

そしてこんばんは。

相変わらずの遅筆でもうしわけないです。


ようやく本編にはいっていけそうな雰囲気で、やっとだーーーなんて思ってましたが、そもそもまだ4話しか書いてなかった・・・w


そんなわけで、5話目スタートでございます!

 そして、ハルカと出会ってから、一週間。

 わたし達はハルカとのこっくりさんが日常になっていた。


 教室は無駄に居残りする連中がいて、さすがに公にこっくりさんなんてできなかったから、山崎先生に勉強するからーと言って数学準備室を使わせてもらっていた。

 そしてハルカには色々な事を聞いた。


 どこから来たのか。

 いつから居たのか。

 なぜ先生についていたのか。

 なにか覚えていることはないのか。


 しかし、どれも期待したような答えが返ってくることはなく、わたし達は次第に世間話を楽しむようになっていった。


 ちなみに、ハルカは校内の噂話にとんでもなく詳しい。


 ○○が××に告白したとか…付き合ったとか振られたとか。

 あいつとこいつがケンカしたとか、勝ったとか負けたとか…

 わたし達が誰それ?と思わず聞き返すくらいの人の情報まで持っているくらいである。

 見えない事をいいことに、クラスの内外問わずに野次馬をしているようである。


 わたしも人並みに噂話が好きで、ハルカとそんな話を毎日楽しんでいたのだが、そのハルカが唐突に言い出した。

 柳林(やなばやし)くんが消えた、と。


『は?』

 わたしと蓮は思わず聞き返した。

「消えたって何?家出とかそういうの??」

 問うわたし達にハルカは首をぶんぶんと振り、その指は迷うことなく文字をなぞる。

 ―ちがう―

 と。


 詳しく聞くと、昼休み3組の柳林くんがコンビニにお昼を買いに行ってから戻ってこなかったらしい。

 友達も一緒に行っていたそうなのだが、コンビニに着くか着かないかと言う頃、ふと気付けば柳林くんの姿が周囲から消えていた、とのこと。

 電話するも応答なし、メッセージを送るも既読もつかない状況に、仕方なく一人で買い物して、そのまま学校に帰ってきたのだが、学校にも戻っておらず、大騒ぎということだったらしい。


 お昼休み頃にやけに校内がザワついていたと思ったら、そんな話だったとは…。


「なんだそれ、DQNに拉致でもされたんじゃねーの?」

「あーーー、コンビニ前にたむろしているDQN達に因縁付けられてそのまま拉致、監禁…みたいな?」

「そうそう…さすがにそんな訳ねーか。」

 自分で言って自分で勝手に結論を出す蓮。

 それはそうである、小学生とかならともかく男子高校生が拉致されそうになっていたら、それなりの大騒ぎになるだろう。

 さすがに一緒に行っていて気付かないわけがない。

 そんなレベルの騒動に気付かないようなヤツがいたら、頭がおかしいとしか言いようがない。


 ―こんびに いってみない?―

 そんな話をしていると、ハルカの指が言葉をなぞった。

「おー、そうだな、どうせ暇だし。」

「行く行く!」

 ハルカの提案に、わたしと蓮は即答で同意して荷物をまとめ始めた。


「おい…」

 その時、ガラっと引き戸が開き顔を出したのは山田先生だった。

 わたし達がきょとんとしていると、先生はため息交じりに口を開いた。

「あのなぁ…今日は部活も禁止、早く帰って自宅待機ってホームルームで言ったよな…?」


「言ってた?」

「しらん。」

 小声で蓮に尋ねてはみたものの、蓮は一言でそう言い切ると「すみません、今帰るところです。」と言い小走りに教室を出ていった。

 わたし達もそれに続いて、そそくさと教室を出て例のコンビニに向かって歩を進めるのだった。

「まっすぐ帰れよー」と、山田先生が言うのを後ろに聞きながら。


 拉致だー、誘拐だー、いやいや神隠しでしょう…などと話しながらコンビニに着くと、いつも通りに営業しているようだった。

 まぁ、そりゃそうか。

 殺人事件とかあった訳でもないし。


「黄色いテープはられて物々しい雰囲気が漂ってるのを想像してたんだけどなー。」

「警察がきて簡単な聞き取りくらいはあったんじゃね?」

「んー、聞いてみよっか。せっかくここまで来たし。」

「そうだなー。」


 わたし達はコンビニに入ると、あたりを伺いつつ飲み物を3つとりだす。

 いたって普通のコンビニ、いたって普通の店内である。

 客もわたし達しか居ないようで、店員のお兄さんもぼーっとしているようだった。


 わたし達はレモンの炭酸水、乳酸菌飲料、オレンジ100%の3つを購入してお兄さんに話しかけた。

 わたしもあまり初対面で話すのが得意な訳ではないので、こういう役回りはたいてい蓮におまかせ、である。

「あのー、うちの学校で行方不明になった人がいたらしいですよね?」

「ん?あぁ、お昼くらいだっけ?

 あったあった。

 いやぁ、大変だったんだよ、ほんと。

 警察も来たし、オレも色々聞き取りされたし。もうほんと大騒ぎだったんだぜ?」

 うんざりと言った雰囲気で、彼はうなだれるようなポーズをとる。

「そうだったんですね。

 その人って見付からないままですか?」

「んー、わかんねーけど…まだ見つかってないんじゃねーか?」

「そうですか…。

 すみません、ありがとうございます。」


 おぉ…蓮ってば丁寧じゃん…偉い偉い。

 普段のつっけんどんな蓮からはイメージのできないような丁寧な話し方にちょっと感心するわたし。

 当たり前っちゃ当たり前のような気がしなくもないけれど。


 そんな事を考えながら店を出たところで、ハルカが急に立ち止まった。

「どったの??」

 そう声を掛けながらハルカを見ると、彼女は目の前の横断歩道をあれを見ろと言わんばかりに指さして不思議そうな顔をしている。


 夕暮れ時の横断歩道。

 時折車が通るだけの田舎の交差点。

 わたしの目にうつったそれは、なんてことの無い普通の横断歩道だった。


コロナいったいいつまでなんでしょうね…。


普段メガネなので、もうマスクがうざったくてうざったくて…。

早く前みたいにマスクしないで出歩ける日常に戻ってほしい…。

なんて事を思う今日この頃。


まぁ、予防対策ってことでしますけども。。。うんざりですよ、ほんと。

ではでは、また次回お会いしましょう~!

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