第10章10-5商業ギルドへ
「おはようございます。マキさん!ハルさん!」
『『おはよう!ケイジ君!』』
「朝食はどうしますか?」
「ここでも良いけど、冒険者ギルドで食べようよ!」
「わかりました。じゃあ、冒険者ギルドで朝食を取りましょう!ハルさん!」
「やったね!」
「じゃあ、冒険者ギルドへ行きましょう!」
「うん!」
「はい。」
<10分後>
「いらっしゃいませ。冒険者ギルドへようこそ!」
「すみません。ケイジと言いますが、樹木の納品をしに来ました。」
「少々お待ち下さい。」
「お待たせしました。解体場までどうぞ。」
「ありがとうございます。」
「よう!ケイジ!待っていたぞ!あれ?マキとハルじゃないか?ベルとルビーはどうした?」
「ベルとルビーは、里でガスさんとマサさんと一緒に次の樹木の納品分を準備して貰っています。マキさんとハルさんは、僕の護衛も兼ねて付いて来て貰っています。」
「なるほど!じゃあ、さっさと納品を済まして貰うか。ここに樹木を出してくれれば良いから!」
「わかりました。」
「マジックボックス❗」
<ドン!>
「今回、納品する樹木です。この羊皮紙に書いていますので確認を宜しくお願いします。」
「あぁ、早速確認をさせて貰う。おい!」
「はい、確認をさせて頂きます。少々お待ち下さい。」
「はい。」
「そういえば、先程ベルとルビーが里で樹木の準備をすると言っていたが、準備なら勝利の息吹でも出来たろうが?何故今回は、ベルとルビーを連れて来なかったのだ?」
「ベルには、ルビーに文字を教えて貰う事にしたのでこの様なメンバーになりました。それにガスさんにも相談をして皆も納得しました。あとは、算盤を買うのも今回の目的の1つに入っているので。」
「そうか、わかった。算盤は、どこで買うか決めているのか?」
「いえ、どの様な算盤があるのか俺は知らないので一応いろんな店を見てみようと思います。全ての店を見ていたら、いくら時間があっても無駄になるので商業ギルドに行き算盤が売っている店を紹介して貰えたらと思っています。」
「そうか、俺は売っている店を知らないから紹介すら出来ないが、まあ商業ギルドで聞いて行くのは間違いが無いな!」
「ありがとうございます。」
「すみません。副ギルド長、確認が終わりました。」
「うむ!ご苦労!そうだ、算盤をケイジが欲しいと言っているんだが、どこで売っているか知らないか?」
「算盤ですか?確か中央通りに何店舗か売っていたはずですが?消費する道具では無いので、在庫があるかはわかりませんが?冒険者ギルドでは、壊れたら取り替えなければ業務に支障をきたすので、大量発注をしていつでも取り替えられる様にしていますが。」
「中央通りでしたら俺達も見に行く予定にしていました。」
「そうか、じゃあ樹木の納品した金はギルドカードに振り込む様にしておく。」
「はい、わかりました。ありがとうございます。」
「あぁ、じゃあな!」
「はい。」
<冒険者ギルド入口前>
「マキさん、商業ギルドはどの辺りにあるのですか?」
『『えっ?!』』
「ケイジ君!商業ギルドは、冒険者ギルドのむかえだよ!」
『えっ?!』
「本当だ?!全然気が付かなかったです。」
「外から来た商人は、荷物もあるから裏側から入るからね!早く入ろうか。」
「はい。」
「いらっしゃいませ。商業ギルドへようこそ。どの様なご用件で?」
「はい、算盤を探しているのですが売っている店を紹介してほしいのですが。」
「算盤ですね。一応、紹介料として1銀貨になりますがよろしいですか?」
「はい、良いです。一応、聞きますが1店舗に付き1銀貨ですか?」
「いいえ、違います。店舗の数は関係無く紹介料が1銀貨ですので安心して下さい。」
「はい、わかりました。」
「では、どの様な算盤をお探しですか?」
「何種類かあるのですか?僕自身は算盤を見た事が無いのでどの様な物があるかわかりません。」
「わかりました。それでは、見本を持って来ますので少々お待ち下さい。」
「はい。」