第七十話「気づいたら第一話だった」
「痛え……」
俺の頭に激痛が走った。その勢いで椅子から転がり落ちて、後ろになぜかあったちゃぶ台に俺は頭をぶつけていた。
「なんだ、なんだ、何が起きた」
何が起きたのか必死に回りの状況を確認した。いつものアパートそして、いつもの前田里美が仁王立ちしていた。
「狩り中に寝落ちなんていい度胸してるじゃないの」
「へ……。寝落ち……俺が?」
前田里美はやけに憤慨しているようだった。この女はいつも不機嫌そうだったが、今はいつもより怒りが面に出ているようだった。狩り中に寝落ちしたくらいでおおげさだぜ。
「もういい。冷めたから私帰るから」
そういって派手な音を立てて、俺のアパートのドアを思い切り閉めて出て行った。こらこらご近所さんに迷惑じゃないか。
そんなことを思っていたが、なぜか違和感があった。俺は今まで何をしていたのだったのか。あいつは俺と狩り中だったと言っていたが、俺があいつ(前田里美)と狩りなんて今までしたことがあっただろうか。ぱっとパソコン画面を見ると寝落ちしている間にモンスターにやられてしまったのか町に死に戻りしていた。
「まあ考えても仕方がないか」
と呟いて携帯を見たそこには2009年2月14日、11時59分と表示されていた。
「ん……。2009年。寝ぼけてるのかもな。それともバグか。それと俺の携帯ってこんな形だったっけか。昔使ってた携帯に似てるなあ」
確か、俺は途中からリンゴマークの携帯にしたような気がしたが、気のせいだったか。一回寝ればすっきりするだろう。俺は気にせず寝ることにした。
翌日、俺は目が覚めてこのセリフを言わなくてはならなくなった。
「俺、第一話に戻っちまったわ」
えー。お久しぶりです。唐突に今、思いついて、今書いて、今、投稿してます。
なぜ第2章が突然書かなくなったか記憶にありませんが、確か、進行不能なバグに思い当たり、ここから先の展開が書けなくなった気がしますが、それも14年前覚えてはいません。
これから思い出しながら、思い出せれば2度目の人生強くてニューゲーム的な展開ができればと思います。久しぶりなのでリハビリも兼ねてます。よろしくです。