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ネトゲ女  作者: kaji
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第六十三話「くじびき」


ファイナルトーナメントの予選リーグの順番決めの抽選のためにリーグの代表が集まることになった。俺は一人で行くと言ったのだがなぜかタリアとねこねこが「あなただけだと心配だから」と行くと言って聞かなかったので仕方が無いので一緒に行くことにした。

抽選の場所はFQ会議も開かれている王都の議事堂の中で行われるので集合時間にそこに向かった。

そこで俺はクールフラワーに会った。うまく説明できないが俺は直感というか画面上から感じられる雰囲気であのクールフラワーに違いないと思った。タリアもそのことに気づいたようでこっそり俺に秘密会話をしてきた。俺は話しかけようかどうしようか迷ってぐずぐずしていると抽選会が始まってしまった。


『これよりファイナルトーナメント予選Cリーグ抽選会を開始いたします』


運営らしきキャラクターが舞台の上に上がり、一人ずつ画面上に表示されたくじを引くことになった。今回集まったのは予選CリーグのECO今岡のマスター、ザ・ワールドに副マスターの昨日のジョニー。ゴールデンえいじのマスター、政。BSR2のマスター、俺最強伝説。フラワーカンパニーのマスター、クールフラワーだ。ECO今岡のマスターはザ・ワールドという名前みたいだがあれがきっと西園寺なのだろう。



タリア あの昨日のジョニーとかいう剣士。前に対戦したことがあるがかなりやばい剣士だぞ。


ケミカルパンク まじかよ。なんでそんなやつがECO今岡とかいう無名のチームにいるんだよ。


タリア 前はゴールデンえいじにいたらしいけどマスターと何かあったらしく、脱退して傭兵屋とかいうキャラを派遣するチームを作ったようだ。


ケミカルパンク それでザ・ワールドが金で雇ったのか。


タリア そうなる。



西園寺のチームなどノーマークで構わないと思っていたが思わぬ伏兵だった。タリアにもっと詳しく聞いてみるとどうやらECO今岡のチームのメンバーは殆ど傭兵屋から派遣されたキャラばかりのようだ。全く金持ちはこれだから困る。何でも金で解決できると思っているのだろうか。全く羨ましいじゃねえか。

 くじびきの結果、第1試合は 西園寺率いるECO今岡となった。早速西園寺のチームとやることになって気が重くなった。西園寺はいいが傭兵屋のメンバーが気になる。ちなみに対戦の順番はこのような感じになった。


第1試合 ECO今岡

第2試合 ゴールデンえいじ

第3試合 BSR2

第4試合 フラワーカンパニー


この中で1チームしか決勝リーグに上がれないので1つも取りこぼしは許されない。各チームのデータ分析はタリアに任せているのでこれからはチーム個々人の底上げしか無い。そんなことを考えているとECO今岡のマスター、ザ・ワールド(西園寺)がこちらに近づいてきた。



ザ・ワールド 最初からうちとは残念だったな。ダンボールの恨みここで晴らして差し上げますよ!


ケミカルパンク やっぱりお前か。リアルの事情をネットまで持ち込むな


ねこねここねこ 雑魚ね。どこかへ消えなさい。


タリア あなたなんて○○で○○何だから○○して○○してなさい。



タリアはとても全年齢では文字に表記できない罵詈雑言をザ・ワールドにプレゼントした。



ザ・ワールド そんな挑発には僕は乗りませんよ。全てはやってみれば分かることです。もちろん勝つのは僕たちですが。はっははは。



そう言いながらどこかへ消えていった。どうせなら早くこの世からいなくなってくれと俺は心底思った。



俺最強伝説 パンク! ふゃしゃぁぁぁ。今度は負けねぇぇからなぁぁぁ。



今度はBSR2のマスター俺最強伝説がちょっかいをかけてきた。今回で三回目の対決になるのだがお前はどこぞの有名RPGの中ボスかと言いたくなった。個人的には1勝1敗チーム的には2勝している。個人的にはここで1勝して勝ち越したいところだ。



ケミカルパンク お前も懲りねえやつだな。今度はBSRで出るのかよ


俺最強伝説 俺はお前と対決できるならどこでもいいんだよぉぉぉ。首を洗って待ってろよぉぉぉぉ!



俺最強伝説は捨て台詞を吐くと満足したらしくザ・ワールド同様どこかへ行ってしまった。周りを見回すとゴールデンえいじのマスター、政とECO今岡の副マスター、昨日のジョニーが話しているのがログに入ってきた。



政 ガハハハ。よろしく頼むよ。ジョニー。お主には絶対に負けんからな


昨日のジョニー ふ。どこかへ消えて無くなれよ。目障りだ


政 そんな安っぽい挑発にわしが乗るか! ガッハハ。対戦が楽しみだな。


昨日のジョニー ザ・ワールド。もうここには用は無いさっさと撤収するぞ。


ザ・ワールド 待てよ。ジョニー俺がマスターだぞ。



タリアから聞いた話によると昨日のジョニーと政は犬猿の仲らしく会うといつもこんな感じになってしまうらしい。



クールフラワー よろしく……。


ケミカルパンク あ。ああ。よろしくな。



クールフラワーがいつの間にか近づいてきて俺たちに挨拶をしてきた。思わず返事をしたがこいつは本当にクールフラワーなのだろうか。聞くなら今しかないぞ。



ケミカルパンク ク……クールフラワー。待て。話がある。


クールフラワー 僕に何の用……ですか?


ケミカルパンク あなたは? いや。お前はあの俺の知っているクールフラワーなのか?


クールフラワー ……。



クールフラワーが離れていこうとしているところを俺は思わず引き止めた。この件はいつまでも引き伸ばしにはできない。この辺ではっきりとさせなくてはいけないと思う。お互いのために。


ご拝読ありがとうございます。

 ファイナルトーナメントも対戦相手も出揃いやっと始まろうとしています。最近不定期更新になっていますが最後まで書き上げますので気長によろしくお願いします。

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