第三十二話「vsスケープゴート戦(後編)」
ケミカルパンク おい。厨野郎。俺と勝負しろ!
俺が考えた作戦それは俺最強伝説を挑発してタイマンに持ち込んで罠に嵌めるという単純な作戦だ。この単細胞生物まるだしなこいつならきっと引っかかるに違いない。
俺最強伝説 ふしゃぁぁぁぁ。なんだとぉぉぉ!
カスタマーサービス9649 おーい。伝説最強さんよお。勝手なことやられると困るんだがなあ。後で100円あげるから止めてくれんかなあ。
俺最強伝説 はぁぁぁ! お前の言うことなんて聞くかよぉぉぉ! 黙ってろぉぉ。
カスタマーサービス9649 おーい。伝説さんよお。君、自分の立場分かってるのかなあ。いいからさあ。今は100円受け取っておきなよ。
俺最強伝説 ぐぅぅぅぅふぬぅぅぅぅ。ああ。分かった。100円はいらんがここは引いておく。
なんだか分からないが俺最強伝説は挑発に乗ってこなかった。何か弱みでも握られているんだろうか。まずいな。これは。俺は早速行き詰ってしまった。
♪タリア♪ 相変わらず甘いわね。私に任せなさい。
♪タリア♪ 俺最強伝説君。あんたのチームさあ。潰れそうなんだってね。
俺最強伝説 とぅぅぅぅ。なぜそれを。
♪タリア♪ 私が知らないことは無いって言いたい所だけど結構有名な話だよ。
俺は全く知らなかったがどうやら有名らしい。
♪タリア♪ なぜか分かってる? みーんなあんたの弱さに失望したからよ。いくらね。このパンクを瞬殺したからってこれっっっっぽっっちも自慢にもならないもの。
聞き捨てならないことを言っていたがここは我慢しておいた。
♪タリア♪ なんで今まであんたなんかにメンバーが付いて来てたのか。それはね。あんたの絶対的な強さに惹かれていたからよ。それなのに負けた。それはなぜか。俺最強伝説君。あんたが弱すぎるからよ。
俺最強伝説 ふくぅぅぬぅぅぅぅ。ぎぎぎぎぃぃぃ。
俺最強伝説は文字で声にならない声をもらしていた。もう一息だ。
カスタマーサービス9649 おーい。頼むからそんな挑発に乗るなよ。分かってるよね。先行したらサブ回してあげないよ。
ケミカルアイカ 俺最強伝説さんって弱すぎっすよね。
ケミカルパンク ああ。弱すぎだわ。この間はお情けで負けてやったが意外と大したことなかったわ。
瞬殺でお情けも何も無いのだがここは流れに乗ることにした。
俺最強伝説 もう限界だあぁぁぁぁ! 死ねぇぇぇ!!
ケミカルパンク よし! 来い! 俺はここだぞおおお!
フリーダム佐藤 ああ。行っちまったああ。カスタマさんどうしましょう。
♪タリア♪ よし。かかったぞ。さあみんなでぼこれ。
俺最強伝説は俺まで来る所でトラップに引っかかってみごとに動けなくなっていた。俺たちは全員の力を合わせて俺最強伝説を全身全霊を傾けてぼこってやった。さすがの俺最強伝説も耐え切れず沈んでいった。
カスタマーサービス9649 あれだけ言ったのに困った人ですねえ。これは突っ込む意外に無いようですね。行きますよ。
ささくれさくれつ 了解。タリア様お覚悟おお!
思わぬ所で失点したためあちらは時間が無いこともあり、突っ込んできた。俺最強伝説を欠いたスケープゴートは戦闘特化タイプがいないので殆ど問題にならなかった。
『レッドウィングの勝利で試合が終了いたしました。お疲れ様でした』
なんとか勝ったがタリアがいなかったら確実に負けていた。キャラの能力はもちろんだがそれよりも卓越した知識だ。今更ながらタリアの実力を認めることにした。俺は試合後の雑談の時にタリアに感謝の意を唱えるといつもの毒舌が返ってきた。
♪タリア♪ そう思うのなら副マスタにしなさいよ。
副マスタになると能力値もあがるし権限もあがるのだ。
♪タリア♪ だいたい。今までの扱いが低すぎるのよ。私が入ってあげたのになんで
いつまでも平扱いなのかが意味が分かんない。全く気が利かないわね。
♪タリア♪だいたいね。あの攻めはなんなの。もっと頭を使いなさいよ。今までよく勝ち残ってきたわね。
俺は先ほどの戦いのダメだしを延々とされた。リアルで俺は正座をして拝読させていただいた。俺はこいつにはしばらく頭が上がらないなと思った。ただ今度リアルで会ったら覚えてろよと俺はパソコンの前で拳を硬く握りしめた。
ご拝読ありがとうございます。
今回でスケープゴート戦は終了します。次話からはリアル展開、主に里美を中心に書いて行くことになると思いますので宜しくお願いいたします。
読んでいたただいた方ありがとうございました。