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ネトゲ女  作者: kaji
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第三十話「vsスケープゴート戦(前編)」

 トーナメント戦当日、時間は20時でフィールドは荒野だ。アメリカのマウント・ラッシュモアのような岩山で囲まれているフィールドで中央付近が峡谷のようになっており大概はそこで両者が衝突することが多いフィールドだ。ちなみに相手はスケープゴートというチームでアサシンオンリーチームだということだ。

 結局里美はネットには姿を現さなかった。代わりにタリアが入ってくれたので人数的な面では問題がないが新聞配達の件もあったので気にはなっていたが今日まで聞く機会が中々取れなかったのでそのままにしていた。いやだってあいつホームルームが終わると走ってバイトに行くんだよ。そうそう毎回追いかけられませんよ。

 時間になりフィールドに転送された。今回は前回のBSR戦の4人ではなく俺ことケミカルパンク、 ロマンチストジャーニー(槍師)、 ケミカルアイカ(弓師)、 惨劇のクマさん(支援系魔法使い)、 加重300%(支援系牧師)、 サイキッカー(攻撃系魔法使い)、 君は夢を見る(牧師)、 ニートは人間国宝(支援系魔法使い)、 わんわん物語(剣士)、 フリーライター猿(剣士)、 来期は2軍(牧師)、 近未来ハウスキーパー(攻撃系魔法使い)、かいわれ男爵(支援系魔法使い)とねこねここねこの代わりに♪タリア♪(アサシン)の以上14人が集まった。今回はなんとかなりそうだ。


ケミカルパンク こんちはー。

♪タリア♪ 遅いぞ! 何やってんの!

ケミカルパンク うわ! いきなりなんだ。仕方ねえだろうが。転送はスペックも関わってくるんだからよ。俺のせいじゃねえよ。

♪タリア♪ だったらスペックあげなさいよ。私は最新のCPUとメモリを積んでる。これなら3Dでもサクサクよ。

ケミカルパンク このゲームは2Dの低スペックが売りなんだからそんなスペックはいらんだろ。それに俺は今ノートだから増設すんのめんどいんだよ。

♪タリア♪ ノートだって! ふざけてる。ねえ。みんな。聞いて。この人ノートだってさ。トーナメント戦をなめてるとしか思えない。


なぜかタリアは俺が転送してくるなりやたらと絡んできた。こいつも段々俺に慣れてきたのか遠慮がなくなってきて今では五月蝿くて仕方がなかった。


ケミカルパンク うるせえなあ。さっきからよお。ノートの何が悪いって言うんだよお。お前全国のノート愛好者に謝れ!

♪タリア♪ 誰もノートが悪いなんて言ってないから。マスタのくせになんでこんな大事なトーナメント戦にノートで臨むのかって言ってるんですよ!

ニートは人間国宝 おいおい。痴話喧嘩はそれくらいにしろよ。

ケミカルパンク 痴話喧嘩じゃねえ!

♪タリア♪ 痴話喧嘩じゃない!


思わず発言が揃ってしまった。まあお約束ですね。


ニートは人間国宝 そういうお約束はいいからさ。今日の作戦とかどうすんのよ。

ケミカルパンク ああ。そうだった。そうだった。ついうっかり我を忘れてしまった。

ケミカルパンク 今回はタリアに任せようと思う。相手はステルスを使ってくるらしいからな。たぶん目視で確認できるのは探知スキルが使えるタリアだけだ。頼んだぞ。タリア。

♪タリア♪ えー。どうしよっかなあ。


この期に及んでもったいぶるタリアさん。全く前回確認しただろうがよ。俺を陥れるためにやっているだろうから俺はからかってやることにした。


ケミカルパンク なあ。頼むよ。次からはミニノートで臨むからさあ。

♪タリア♪ スペック落としてどうすんのよ! 


意外にノリがよかった。いい突っ込みだ。


ケミカルアイカ ねえ。タリアちゃん。私からもお願いするっすよ。

♪タリア♪ アイカがそういうなら仕方がないなあ。よし! 引き受けよう。つまり今日は私がマスタということだな。パンク!

ケミカルパンク あ。ああ。まあそうだな。


アイカのフォローで素直に引き受けたタリアにイラッときたがそれよりも何か非常に嫌な予感がするのは気のせいであろうか。いや。きっとそうだろう。そうに違いない。その証拠にさっきからなぜか冷汗が止まらなかった。


♪タリア♪ お前ら今日は俺がマスタだからな。俺の言うことは聞けよ。いいな。

一同 サー!


なぜか男前にになるタリアさん釣られてみんなサーとか言っちゃってます。ちなみに自分も言ってました。


♪タリア♪ 特にパンク私が特攻しろって言ったら必ず特攻しろよ!

ケミカルパンク アホか。誰がするか。っていうか何か趣旨変わってるし。

♪タリア♪ まあそれは冗談としてそれじゃあ私は先に行って罠しかけてくるからな。後よろしく。

ケミカルパンク ああ。よろしくな。

ケミカルアイカ タリアちゃんどこに言ったんすか?


俺はアイカに説明してやった。今回のフィールドは中央付近の岩山が狭まっており、そこがちょっとした通路になっていた。そこを通らないとどちらも行き来ができないので事前にタリアが罠を仕掛けに行ったということだ。


ニートは人間国宝 まあ。たぶんあちらも同じことを考えて罠を仕掛けてくるだろうがな。

惨劇のクマさん 始まりますよ。

♪タリア♪ 罠を仕掛けたら合図するから私を元の場所に戻してね。

来期は2軍 了解だす。


『試合が開始されました』


開始が宣言され、支援を掛けて、罠を仕掛け終わったタリアを来期は2軍のスキル「カム」でタリアを呼び戻して俺たちはゆっくりと中央へと進んだ。


ご拝読ありがとうございます。

 ようやくトーナメント戦までこぎつけました。今回はできるだけチャット会話を多めにして狙いに行きました。うまくゴールが決められてるといいのですが一発でもゴールを揺らせればいいなと思います。

 次回で後編と行きたいですが無理そうだったら中編があるかもしれません。

 そしてついに30話目です! 誰も祝ってくれないので自分で祝おうと思います。やりました。連載10ヶ月目にして30話目に到達しました。

 読んでいただけた方どうもありがとうございます。またよろしくお願いいたします。

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