表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネトゲ女  作者: kaji
29/70

第二十九話「アサシン」

ロマンチストジャニー それでそのキャラって何ですか?

ケミカルパンク なんだ知らねえのか?


俺はロマンチストジャニーにタリアのアサシンのキャラについて説明してやった。アサシンとはなぜか隠しキャラ扱いのキャラで公式では発表されていないがある程度のレベルのプレイヤーなら知っているキャラだ。ただ一定の課金と一つのIDで4キャラ作れるのだがそのうちの3キャラがある一定のレベルにならないと出現しないということとあまりの操作性の難しさ故に使う人があまりいないキャラだった。俺も以前興味があって使ったことがあったが俺には向いているとは思えなかったので育てるのを止めてしまった。別に使いこなせなかった訳ではないからな。

 アサシンの最大の特徴はトラップ能力にある。使っているやつに言わせるとトラップを仕掛けてはめるのが面白いんだそうだ。俺には全く理解ができなかったが。


♪タリア♪ 罠にうまくはまった時の感触はなんともいえないのよね。

ケミカルパンク それが俺にはよく分からないんだがな。まあ超上級者向けっていうことは確かだよ。

ニートは人間国宝 それでお次の対戦相手はアサシンオンリーチームのスケープゴートか。

惨劇のクマさん 話では全キャラステルススキル持ちだということらしいですね。

ケミカルパンク マジかよ。やっかいだな。そりゃ。

ロマンチストジャニー ステルススキルって何すか?

♪タリア♪ まあ簡単に言うとね。キャラが見えないってこと。ちなみに私もそのスキル持ってるからね。

ニートは人間国宝 おお。さすがはタリアさん。

ケミカルパンク 探知は?

♪タリア♪ もちろん。持ってる。当たり前でしょ。

ケミカルパンク じゃあ決まりだな。


探知のスキルがあればいくら相手が見えなくても探知スキルを持っているタリアだけには相手が見えるのだ。俺的には非常に悔しいが他の方法がなかったので次は彼女の指示通りに動くことに決めた。


ニートは人間国宝 ああ。次のチーム戦はタリアさん中心に動くしかないな。正直助かった。タリアさん抜きではどうしようもなかったからな。

ケミカルアイカ 私が呼んだっすからねー。そこんとこ忘れないように!

ケミカルパンク ああ。ありがとうな。アイカ。

ケミカルアイカ えへへ。そんなことないっすよー。

♪タリア♪ コホン。私のお・か・げなんですからね。特にパンクさん忘れないように。

ケミカルパンク 分かってるよ。アリガトウ。活躍期待してるぜ☆

♪タリア♪ ぐ。なんかむかつきますけどまあいいです。

惨劇のクマさん タリアさんよろしくお願いしますね。



俺は少し嫌味臭く言ってみたが内心ではタリアには感謝していた。正直前の戦力では話にならないのは分かっていたからだ。とてもじゃないが探知無しでは相手に攻撃を加えるのは難しい。感謝はしているのだがなんていうかタリアをからかうと意外と面白いということを俺は発見してしまった。俺はこれからこいつをいじめてやろうということを心に決めた。


 その後適当に雑談をして解散になった。俺はと言うと次の日は学園が休みだったので久しぶりに真面目にレベル上げを朝までやることにした。自分に合ったレベル帯の狩場に行って野良の狩PTの順番待ちをした。2時間程待ってようやくPTが入ることができて俺は寝落ちしないように気をつけながらMobに攻撃を加えていった。

 何時間かして段々と外から明かりがもれ始めてきた頃、ようやくレベルが1つ上がったので俺は待っている人にも迷惑がかかるのでPTを抜けることにした。俺はそのままログアウトして大きく伸びをした。


「ふう~。さすがに疲れたな」


俺は眠気覚ましにアパートの近くにある自販機にコーヒーでも買いに行くことにした。外に出るとさすがに寒かったが面倒なのでそのまま自販機に向かうことにした。1分くらい歩いて自販機まで着いた。俺は最近お気に入りの甘さがマックスのコーヒーを買って帰ることにした。あの舌のとろけるような甘さがたまらないのだ。

 俺はコーヒーを買って帰る途中で見覚えのある姿を見た。自転車で籠には新聞を載せている人物だ。新聞配達をしているんだろうけどもその新聞配達をしている人物が里美だったのだ。遠目にちらっと通りかかったのを見ただけなのだがあの姿は里美に間違いがなかった。見慣れている人間というのは後姿だけでも分かるものだ。俺は里美に関しては嫌というほど見ていたので自信があった。


「何やってんだ。あいつ」


俺は思わず呟いていた。確か工場でもバイトもしてるはずだし、いくらアイテムを買うにしても何かおかしいような気がする。まさかすごい量のパンドラの箱を買うつもりなのか。あいつならありえそうだけどいくら何でもさすがの俺でもそれは引くなと思った。まあ関係ないかと思いつつも妙に引っかかっていた。この時から俺は妙な違和感を里美に抱くようになった。


ご拝読ありがとうございます。

 なんだかコメディだと言う事を忘れそうになりそうですけれどもまあいいですよね。もちろんコメディ要素も入れて行きますが前よりは少な目になるかもしれません。まあ気まぐれでやってるのでどうなるかは分かりませんが。次回はいよいよトーナメント戦に入ろうと思います。次回投稿日は未定です。

 次回もよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ