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53 再出発

「それじゃお互い無事でなー」

「ハルの言うこと聞くのよ、エンとティナ」


「エンに心配は入らないと思いますが気を付けて。」

「またねーエン兄さん、ミルアちゃん!」

「じゃあなエン、ミルア」


 俺たちは帝国を出立。

 最終目的地は『ガルシブ』であるがやることがある為、2パーティーに別れて行動することにした。

 俺とミルアは帝国で得た情報の確認の為に一度サンベルへ。

 ハル、エル、ティナは装備を整える為に知り合いの所へ。

 お互いガルシブで落ち合う手順だ。



「ねーエン、本当はハルと二人が良かったんじゃないー?」ニヤ

「俺とハルが一緒だと連絡手段がなくなるだろー」

「もうそういう意味じゃないのに、つまんないな」


 俺たちのいるアルドラク帝国は日本地図で言うと群馬県と新潟県の県境辺りだろう。

 サンベルは福島県辺りなので比較的遠くはない、しかし交通手段が変わったので何とも言えないが。


(ガルシブは東京の方だよなー、サンベルは逆方向なんだよなー)


「エン、ハルいないんだし『アレ』で移動しようよ!」


 ミルアの言うアレとはバイクの事である。

 世界が変わった今でも車やバイクは走っている。燃料が激レアアイテム並みの価値の為、数は圧倒的に少ないが。

 それにアルドラク帝国やサンベル王国など禁止している所も少なくない。

 理由は色々あるが、一番は危険だからだ。

 それに目立つ為すぐ魔物に狙われる。


「……絶対に内緒だからな、バレると怒られるの俺だぞー」

「言わないって、はやくー」


 前にハルを乗せた時にバイクから落っこちた。

 それからハルにバイクは禁止されていた。

 でも俺はストレージから大型バイクを取り出した。

 これはある森の中で拾ったもので、前の世界価格だと200万円超えだ。

 壊れてなくて燃料があった為ストレージにいれていた。



「落っこちた時のために物理防御魔法だけ掛けとけよー」

「はーい、レッツゴー!」


 ブオィォォォォオォン!!


 物凄い爆音で二人を乗せたバイクは走り出した。





 歩いているハル達が一度足を止めた。


「ねえエル、ハルちゃん今の音聞こえた?」

「俺も聞こえた、凄い音だな何かの魔法なのか?」


「………………あのバカ。」


 ハルは分かりやすく大きなため息をついた。


「なあハルさん、知り合いってどんな人なんだ?」

「そういえば言ってなかったわね。とても優秀な鍛冶師のドワーフよ。」

「えー凄い!でもドワーフの造る武器ってとても高額なんでしょ?私たちのお財布で足りるかなー」

「心配しないでいいわ。エンから預かってるからね。」ニコ

「わーい、さすがお兄さん!」


 エルは少し申し訳なさそうな顔をしていた。


「そうだ。先にパーティー登録しておきましょ。」


 ハルがそう言うと両手を差し出した。

 エルとティナは片手ずつ取り、白プレートを出現させ魔力を込めた。




 -パーティ一覧-


 ティナ・マユリクト LV 40

 ハルラーベラル・クリスティナ LV 82



 δエルδ




 おい、まじかよハルさん王女様より上だったんだ。


「ハルちゃんすごーい!どーやったらこんなにレベル上がるの?」


 俺は息を飲んでティナの質問の答えを待った。


「エンにずっと見てもらってたからね。あとはダンジョンで実戦かな。」

「ダンジョン!!ハルさんダンジョン攻略したんですか!?!?」


 エルが物凄い勢いで食い付く。


「……ええ5つ程ね。けど私の力で攻略したのなんて簡単なやつよ。難しいのは殆どエンとケイジの力あってだったわ。」

「それでも凄いです!でもケイジとは?」

「…………何でもないわ。気にしないで。」


「……??後で全てのダンジョン詳しく教えて下さい!」


 エルは凄く興奮状態でティナに押さえられている。


「エルくんはダンジョンが好きなのね。」


「あー、エルは昔からダンジョン攻略が夢だったの。冒険者になったのも、Aランクから挑戦出来るクエストにダンジョン捜索があったからで」


 興奮しているエルの代わりにティナが答えた。


「フフ。そうなのね。ならダンジョン行ってみる?」

「どういう意味ですかハルさん?」

「偶々見つけたもので、まだ攻略しないで寝かせてる所があるの。」


 エルとティナはアイコンタクトし同時に


「「行きたい!!!」」


 実はティナもエルの話を聞く内に夢を共有していたのだ。

 二人にとってこの上ない最高の好機だった。


「じゃあ早く装備を整えてダンジョン攻略しましょう。両方の場所は近いから。」

「はい!ペースをあげますよ!!」

「じゃあエル競争しよ!」

「上等だティナ、負けた方が飯作りな!」

「絶対に負けないよ!負けてもエルが作ってね!」

「それじゃ賭けにならないだろ」



 何故だかこの二人を見ていると懐かしい気分になる。

 きっとバカなやり取りを貴方ともう一度したいのね。

 いえ、したいではなくてしてみせる。何としても。


 次は私も後ろではなく前に出る。


「もう少しだけ待ってて、ケイジ。」



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