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父子の思い

作者: プチメタボ

気持ちがすっきりして 空を見る

いつもの景色が 僕を迎える

よく戻ってきたね と暖かい声が聞こえてくる


自分の思いを解放し 区切りをつけた時

心の緊張が解け ゆったとりとした自分になれた


着飾る自分を捨てた時 見えないものが 見えてくる

いつもの道に咲く花が こんなにきれいだったんだね

柔和な花の優しさが 静かに胸に沁みてくる


心の糸が 緩んだその日 自然な僕が蘇る

張り詰めすぎた 自分の意志を 思い返して 鎮めることも

時には必要だねと 教えてくれた 親の心


全速力で走り続けた 長い日々

無意識のうちに潜む 野望の魂

自分では コントロールできない 燃える心


緩めても張る この熱い思い

親心を知らない 子心

子ができて初めて分かる その思い


肉親がいる幸福を 当たり前にしてきた 今までの僕

ここまで育ててくれたんだねと その思いを知った時

見えないものが 見えてくる


焦って生き過ぎた僕を 諌めてくれるのは 父一人

それでも僕は 生き急ぐ これからも きっと 生き急ぐ


山肌の新緑が 朝日の光を まぶしく見つめる

父子と重なる その景色


今は少し穏やかな この心

静かにしているのは いつまでかな

気付かぬ うちに 奮い立つ

熱い僕の この魂


ある時きっと 分かるだろう 父の思いが 分かるだろう

その日までは 走らせてねと 僕はきっと 言うだろう


いつか二人が分かち合う 互いの思いを分かち合う

互いに譲る優しさが いつか 生まれるその日まで

僕は激しく 生き急ぐ 父は 静かに 僕を見守る


父の心が 伝わるその日 見えない糸が 親子をつなぐ

小さな糸が 二人をつなぐ 暖かな陽が 二人を照らす

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