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いままでの日々  作者: キク
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とある愛嬌のある問題児(1)

まだ幼稚園に通う前、僕はよく母と一緒に商店街に行ったり、近くのビデオ屋さんや食事処に行っていた。

商店街のおじちゃんやおばちゃん達とはとても仲もよかった僕は一人の時も公園ではなく商店街やその近くを散歩していたのを覚えている。家にいるのは朝早くやっていたキン肉マンの再放送を見る時ぐらいだった。

そんな日々をのん気に過ごしていた僕はある日の朝、父と喧嘩して家を飛び出した。

父が休みの日の出来事で、父は早々僕が戻ってくるだろうと心配していなかったらしい。しかし夕方になっても帰って来なかった僕を父と母が商店街や公園、近くの僕の行きそうな場所を全て探したが見つからなかった。警察に電話しようかとしていた時にたまたま工事現場から僕の声が聞こえてきたらしく、中を確認すると工事現場のおじちゃん達から弁当を貰って仲良くご飯を食べている僕がいたそうです。お昼頃にはすでに工事現場にいた僕はおじちゃん達からお昼ご飯もちゃっかり貰い、作業中は作業を眺めて過ごしていた。

父と母は工事現場の方達にお礼を言い、また、僕の事を意地の強い問題児として認識したそうな。

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