アイーQuestion?とAnswer! 男子共の興味本位探検その2
よしよし。出来ました―。
「…「俺らは二人で一つ、どちらかがかけても両方消える。」」
ー診察室の奥に入ったディフ、パウロス、フィヨ。しかしそこで不思議な現象に出会うのであった。ー
「…どういうことだ?」
「…いやお前分かれよ、二重人格って感じか。」
「そういうこと。理解が早くて助かる。」
Qと名乗った少年が座る椅子の近くにある机の上で三角フラスコやビーカーが管で繋がれており、ガスバーナー(?)がコトコトと丸フラスコの中の液体を温めているようだ。
その器具達に目を奪われた、その中の液体がまるで虹のように鮮やかに色が移り変わり輝いていたからである。その隣のビーカーには小さな半透明の宝石と、別のビーカーには無色の液体が溜まっていた。
「…気になるのぉ?」
またAに戻ったようだ、3人の左側からあの純粋な大きな目で覗き込んできた。
「あれ?Qはどうした?」
「こっちに居るぞ。」
今度は右側から声が聞こえた、目を移せば半透明のQがこちらを覗いている。
「うわあ!お化け!!」
隣に居たディフが目にした瞬時に声をあげ、その声でその隣にいたパウロスとフィヨがビクッと驚いてしまった。
「…そりゃ今は幽体離脱してるからな…。」
「あれ?じゃあ今は2人同時に存在してるのか。」
「そういうことぉ♪面白いでしょぉ?」
「…元々なのか?」
「そうだ、元々こうなの。」
そう答えた白衣の2人はイスに座るかその後ろから浮遊して覗き込むように移動した。3人は近くの別のイスに座ってもいいと促された。イスは病院にあるような丸い背もたれのないイスである、少し低めのようだ。
「改めて自己紹介ねぇ、俺がAで…。」
「俺がQだ。」
「…。」
「2人は同じ仕事をするのか?」
フィヨがそう問いた、Qが口を開く。
「違う、Aは治療、診察を担当している。俺は研究担当だ。」
「あれ?記憶域は同じじゃないのか?」
「大体同じだけどぉ…少しだけずれているんだよねぇ、ねぇQ。」
「知識だけは別だと言っておこう。Aの持っている知識を俺に聞いても、俺が持っている知識をAに聞いても正確な答えは返ってこない。」
「だから仕事を分担してるってわけか…。」
「そぉ…んでさぁ?なにしにきたのぉ?」
そう話しているとAは思い出したかの様に尋ねてきた。
「ああ、そうだ、今この中をt」
「ねぇ、地図ない?」
パウロスが答えようとするその声にかぶせるかのようにフィヨが尋ねた。
「そうか探検か、ならこのチャンスに覚えたらどうだ?地図なんてこの狭さで無いしな。」
「やっぱ無いんだ…。」
「此処何階まであるんだろう?」
「屋上と5階から地下3k…地下2階までだ。」
Qが何か息をつまらせたかのように何かをいいかけた。
「ひっろ。」
「じゃあそろそろ別の部屋とか行ってみるか?」
「そうだな、お邪魔しました。」
「あ、まってぇ。」
3人が探索を再開しようと立ち上がるとAが呼び止めた。
「姉さんと兄貴の部屋は入ったら唯じゃすまないからな。」
「「「えぇ…?」」」
更に気になってきた、先程もQが言いかけた事も気になる。
「わかった、頭に入れておくよ。じゃあ。」
【リビングーソファー前】
先程の治療室からリビングに一旦戻ってきた3人。するとパウロスがこう尋ねる。
「…さっきの聞いたか?」
「ああ、聞いた。地下3階と、SとKの部屋の進入禁止ってやつだよな?」
「上から見ていった方が効率がいいだろうか。」
「でもエレベーターは地下3階なんて、そんなボタン無かったぞ…?」
「ん?じゃあ言い間違いか?」
「…でもそうじゃなかったら何か秘密があるのは確かだぜ。」
「上から攻めて言ったほうが僕はいいと思うな、屋上だってよ?」
「樹の屋上か…さぞかし眺めがいいんだろうな。」
「よし、じゃあまず最上階行こうよ。」
3人の興味本位の探検はまだ続くようだ。
【この先に危険があるのに気が付かないかのように】
おはこんばんにちはーCODE393です。見事なグダグダ。
次回はどうしましょ、多分綺麗な描写が多くなると思いますよー!
ではでは、またこの世界でお会いいたしましょう。