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REMEMBERーWorld Memorialー  作者: CODE393⇒紫晶 朔実
第Xx章
6/77

アーモンドーチュートリアル

はいはい!できた!

「待たせたな、こっちだ。」

 先程の解散後、Sは奥の部屋から服を着替えて出てきた。白いワンポイントのネックに茶色のガウチョズボンだ。腰には白いベルトを一本は腰にもう一本は腰から反対側の足に掛けて輪のように付けている。

「もう大丈夫なのかい?」

「あぁ、平気だ。部屋へ案内しよう。」

 ディフがそう聞くとSはそう答え、さっさと歩いていってしまう。ディフとフィヨは後を追った。

 歩いて行くと横に玄関先にはリビングのような部屋があった、しかしSはその前で左に曲がり、別の部屋へ入っていった。2人はまだ此処があの千年樹の中だと信じられない。

「おい、こっちだぞ。」

 入ったかと思いきやその内側からひょっこり顔を出してSは2人を呼んだ。

 その部屋に入れば、機械的な壁が目に入った、目の前には両開きの大きなドアとその横に階段が見える。階段は一人がやっと通れるような幅の狭さだ。

「…個室は上の階からなんだ。」

「…一体何を待っているんだ?」

 フィヨはそわそわとそう聞いた、まだこの環境が珍しいようだ。

「…エレベーターじゃないか?そこにボタンが備え付けられてるし。」

「…えれべーたー…?」

「そうか、フィヨはエレーベーターは初めてか。これで上に上がることも降りることも出来る。」

 そう説明していると丁度エレベーターが到着したようだ、目の前のドアが左右に開いた。

「は、箱…か?」

「まぁ、簡単に言えばそうだ。」

 そう言いながらSは3と書かれたボタンを押し、矢印が内側を向いているボタンを次に押した。すると、目の前の扉が閉まり、ちょっとした浮遊感が感じられた。

「わ…、なんだ飛んでないのに…。」

 魔界にエレベーターは無いらしい、フィヨはその感覚に驚いたようだった。

「君の世界では建物は1階建てなのかい?」

「いや…いつもは瞬間移動ですぐ上に行けるしな…初めて見た。」

「ほら着いたぞ、ここらの部屋は全部空き部屋だから、好きなところを使ってくれ…。」

ーーー

【数時間後】

 部屋に案内されて落ち着いてしばらくした頃、Sに下に来てくれと呼び出された。

『B1に来てくれ、少し調べたいことがある。』

とのことらしい。

 フィヨが下に降りると、既にディフが到着しており、その近くには先程帰宅した瑠那とパウロスが立っていた。その後ろでAが何かを操作しているようだ。

「あぁ、皆集まったぁ?ごめんねぇ、俺Aっていうんだぁ。」

 そう言ってAはその大きな白衣をなびかせて振り返った。幼い少年である、どう見ても先程ディフの翼を治療したようには思えない出で立ちである。

「あ、そうだぁディフ兄さん、翼見してぇ。」

 Aはディフの後ろに回るや否や、その翼に巻いてあった包帯を取ってしまった。不思議にも痛みは無い。

 包帯が全て外れるとその美しい翼が大きく広がった。

「うんうん、問題無いみたいだねぇ。よし、本題に入ろうかぁ。」

 包帯をグルグルとまとめて白衣の中に引っ込めるとAは皆の顔をその身長故に下から見上げて説明に入った。

「姉さんがねぇ、危ないから此処で一回見の守り方をやらせておけってぇ。特にディフ兄さんとフィヨ兄さん。もしかしたらちゃんと戦え無いかもってぇ。」

「んなことあるか…。」

「…。」

「じゃあそこの階段を降りてぇ、やってみようかぁ。」

ーーー

【地下1,5階ー訓練場】|(ダイジェストでお送りいたします)

「<訓練を開始いたします>」

 数人黒い人物が現れた、瞬時に襲い掛かってくる。

「そ、そういうことか…、ならば…。」

 すっと手をあげて拳を握るが…何も起きない。

「…あれ?」

 ディフは首をかしげ、手のひらを見つけている…冷や汗が出てきている。

「…まずい。」

 敵が攻撃をしてくる瞬間的に飛行を開始した、その時、ディフはある異変に気が付いた。

「…身体が軽い。」

 ディフは一旦地上に降りて上に向かって叫んだ。

「ちょ、ちょっと中断でもいいか!?」

「…そうか、やはりな、終了だ。ディフ上がってこい。」

 Sの声が聞こえ、訓練は終了した。

ーーー

「<訓練を開始します。>」

 同じく黒人物が現れた、今度はフィヨの番だ。

 「魔術…?」

 フィヨはその場で固まってしまった。何かに気がついたかのように焦っている。

 フィヨはとりあえず拳を振り上げ、敵を殴り倒してしまった。

「…え。」

「<訓練を終了します。>」

 二人共見た目によらず何か特別な力は見られなかった。Sは少し考え込んでいる。

 すると、

「…なんだこれは。」

 ディフの手を見れば四角い粒が分裂して手が少し崩壊しているように見えた。

「…まずいな、2人共、急いでこっちに来てくれ。」

 そう言ってSはエレベーターのボタンの下の矢印の方をを乱暴に押した。

【何が起きたのか、Sは一体何に気がついたのか、それは今はわからない】


おはこんばんいちはー!コード393です!

少し急いでいますので、ちょっと此処で終了()

また次回この世界でお会いいたしましょう!!

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