エキナセアー診察室にて 神出鬼没
連日投稿。(テスト期間中だろおい。
「私はSakumi Amesthst、この森の主だ。お前、名はなんというか。」
体調不良|(?)で寝ていたSはそう目の前に立つフィヨルドに問いかけた。
「…フィヨルド。」
「フィヨルドか…どこから来たか分かるか?」
次にSはそう問うた、するとすぐさま
「魔界から来たっ。」
と、はっきり答えた。S以外の周りの表情が少しこわばった。特にDelphox|(以下デルと略す)の表情が驚いたかのように翻った。
「…何故こんな森に来たんだ?」
Sは淡々と質問を続けた、まるで「その答えが来ることをわかっていたように。」
「…地上が見てみたくて抜け出してきたんだが…偶然この森に出たんだ。」
「…ん?お前下っ端か?」
「失礼な、俺は皇帝だ。」
数秒の沈黙の後にSはまた切り出した。
「お前抜け出しなんk」
「ええ!?皇帝!!??」
その途端にその場に居た全員…いや、先程ルナと呼ばれた獣人が耳を立ててこう言い放った。
「…誰か一人増えた。」
それを聞いたSはため息混じりに
「パウロス、お前どこから侵入してきた。」
「ひどいな、侵入だなんて…。」
声の聞こえた方、もとい、デルの真後ろに目を向けると、片顔を青と赤の布らしきもので隠した男性がベッドの上に立っていた。鈍感なデルは驚くないなや翼を動かしてしまった為に激痛でそのベッドから落ちてしまった。
「あでででで…。」
「あぁ、ごめん…。」
またSがため息をするとこう伝えた。
「全員、初顔合わせもあるだろう、それぞれ、自己紹介してくれ…。」
【数分後】
「じゃあ、俺らで最後だな!俺は白浪瑠那!んでこっちは…。」
「月華です、よろしくお願いします。」
瑠那はスーツを月華はフード付きの半袖短パンにコートを持っている。
全員の紹介が終わった|(フィヨ以外は身分を明かしていないが)。するとフィヨがこう呼んだ。
「白浪…君?」
「ルナでいいy…あ!俺は女だぞ!!」
返答しようとした瑠那が途端に大声で切り返えした。そこにいた男子勢がぎょっとし,困惑したようにパウロスが言った。
「女子…なのか?」
「俺は女子なんだぞ!な!S!」
「…一応女子なんだ、こいつは…。まあそれはいい…。」
よいしょと、Sはベッドから起き上がって結いていた長い青髪を降ろした。服は先程と打って変わって白い診察用のワンピースだ。
「しかし…とんでもないメンツが集まったものだな…。フィヨ、お前はこれから何処か行く宛はあるのか?」
「…。」
「…無いか、よし、フィヨ、此処に泊まっていけ。部屋ならいくらでもある。デル、お前もだ。」
「ぼ、僕もかい?」
「そもそも、お前は初めてこの世界に来たんだし知り合いが居る可能性も低いだろう、それに…。」
Sが続けようとするとAが割り込んでこういった。
「デル兄さんは此処に居てもらわないとぉ、俺が治療出来ないもんねぇ。」
「そ、そうか…じゃあお言葉に甘えて。」
「パウロス、お前は…。」
「俺はもう確保してあるよ、心配いらない。」
「そうか、分かった…デルとフィヨは後で案内する。その前に着替えさせてくれ、やはりスカートは気に入らん…。」
「じゃあ俺達は帰るぜ、じゃあなー。」
「失礼しました…A君、またね。」
「ばいばーいぃ!」
「じゃあ俺も御暇するよ。」
そう言うとパウロスは何処かへ消えてしまっていた…。
『Earthー森』
「ふぅ…。」
瑠那と月華は森を歩いて帰路についていた。月華はコートを着ると、獣人の耳と2本の尾を生やした。
「…全く人前でわざわざ人に化けなくても…。」
「…別にいいの、母さんこそ警戒心なさすぎ。」
「だって…Sの知り合いだs…?」
瑠那と月華は何かの気配に気がついた、彼女らは人よりも聴力と嗅覚に優れている。
見るとちらつく粉雪の奥に、袖のないローブに身を包んだ一角獣の獣人の男性が、こちらを見ている。
しかし一瞬目にした瞬間に粉雪は吹雪に変わり、視界が塞がれてしまった。
「っ…!!」
吹雪は数秒で収まった、先程の獣人は…「その場に視認出来なかった」。
「…何処行ったの…?」
「…今は帰ろう、雪が激しくなりそうだ。」
そう言ってまたあるき出した。
【あの獣人は誰だったのだろうと思考の隅に置きながら。】
おはこんばんにちは、コード393です。
全員集合…と言っても各台詞の量全然違うなぁ…今後調節する箇所はもう用意してありますが…。
さて、前置きが長くなりましたがいよいよ次回からはゲストさん達にチュートリアルしてもらわないとですね!
なんのチュートリアルかはお楽しみに♪
ではではまたこの世界でお会いいたしましょう。