クローバーー何も見えずに
久しぶりの更新ですよ
No.393ー『プログラムのまにまに』
ーERROR時専用行動能力。あるモノに打ち込まれたプログラムのみで判断し行動する。感情はあるが慈悲は無い。副作用として両手の指が伸び刃物の様に鋭くなる。刺殺可能。
ー『オーバーヒート』
ーS専用体質。超稼働、超思考により回線の発熱が上昇、冷静、的確な判断が難しくなる。
スルトー『禁句「そして誰も居なくなった」』
ースルト専用能力。あるカードの発動効果によりその場にいる敵を手段は問わず全員、もしくは満足が行くまで殺す。この能力は他の能力と兼用可能。
ー『狂乱「フランドール=レーヴァテイン」』
ー事前発動能力効果。狂気属性最強魔法、『狂帝杖【レーヴァテイン】』を召喚。それと共に『無謀な狂いし紅狐 ディフォクシア=スルト=スカーレット』に精神を支配され、狂気のままに暴れまわる。
赫月 夕香ー『紅珠』
ー夕香専用特殊魔法。特定の部分を攻撃されても最初の攻撃を除き…回ほど無効にできる。
ー『最古のDRACULA』
ー血筋効果。太陽の昇らぬ空間での戦闘時発動。敏捷が1.5倍される。
「…うふふ…これで終わると思い?」
ドロッ、ドロッと、突き刺さった杖の細い持ち手を伝って滴り落ちていく。微笑みながらその瞳に刻み込まれた十字架を狂気の方向に向けた。死ぬ様子はない。
赫月 夕香ー『紅珠』
ー夕香専用特殊魔法。特定の部分を攻撃されても最初の攻撃を除き『3回ほど無効にできる』。
よく見れば、三日月のついた髪飾りと、首には真っ赤な宝石がはめ込まれた太陽のようなチョーカーが着けられている。月よも浮かばぬ、光なき夜空を溶かし込む窓は、辺りで燃える紅い炎に照らされて、彫刻された窓枠も、両端のカーテンをもその静寂な空間に浮かび上がった。サラサラと水が流れていくように、砂漠の砂が落ちていくように、刻、一刻と時間は消えていく。
[393のターン]
「…?」
スルトは突き刺したままの杖を引き抜こうとぐっと力を入れたが、滑って引き抜くことが出来ない。いつの間にか、手にその流れ出すものが付いてしまったようだった。スルスルと中々力が入らない。
そう苛々し始めていると、全体の右側の壁から何かを突き刺して近づいてくる音が段々と大きくなってきた。
破壊論「奇怪行進」(壁走り)ー成功
「…っ、攻撃開始ッ!」
破壊論「蜘蛛刀」(部分狙いの為確立減少)(オーバーヒートの影響で確立減少)ー失敗
鋭く伸びた手をレンガの壁に突き刺して壁伝いに393が走ってくる、人間ではない脚力で飛び上がった後に大きく振りかぶり髪飾りを切り刺そうとするが、あと数ミリ届かず空振った。髪を少し掠り、さらりと切られた髪が小さくなって見えなくなった。
「…。」
見た目より軽い音を鳴らして降り立った『翼を無くした天使の娘』は上を見上げてすぐに、反対方向の壁に向かい始めた。
…と。
バキッ
夕香の頭上直ぐ側で何かが折れる音がした。髪を滑り落ちる黄色と赤色の破片が視界の横を上から下へ消えた。狂気を振りかざした杖は未だ黒くドロドロとしたものに捕らえられたまま、未だ『2人は』空中に残っている。そう『2人』は。
彼はとっても不機嫌そうな顔で、杖を血管が浮き出るほど握りしめたまま、刺さることも気にせずに魂の器をまた一つ、容易に握りつぶしていた。
「ー…」
なにかを呟いた。と同時に杖を勢い良く引き抜き、彼を中心に鮮やかな様々な光が辺りの視界を包み隠した。
その光がようやく消え、暗闇がまた戻ってきた時には…紅い炎と9つの狂気は消えてしまっていた…。
【彼女も例外なく、何が起きたのか理解する暇もなく、地に這いつくばって苦しんでいた】
最後適当に見えるうううううううううう()
でもわざと!こういうふうにしたのはわざとなのです(棒
とりあえずこの小説も更新しつつなのでこれからもペースは遅いですが、ご了承。
次回はあの人達が追いつきますよ。
ではまたこの世界でお会い致しましょう。