紫苑ーご機嫌如何
ちょっと待って。出てきそうでちゃんとした紹介は次回になっちゃったよ()
ー数分後ー
KillerはAnswerの部屋「医療室|(研究室)」の机の横にある椅子に腰掛け、ふぅっとため息をついた。
奥からAnswerがお盆でマグカップを2つお茶を入れてトコトコと持ってきて、Killerに片方を渡した。 絶対にサイズがあっていないであろう白衣を翻し、Answerも近くの椅子に腰掛けて、Killerに向かって言った。
「兄貴ありがとうねぇ。…向こうの仕事はどうしたのぉ?」
「丁度、今日から休暇でな。一旦こっちに帰ってこようとは考えていたところだ…姉貴は?」
ぐいっと一気に飲み干したカップを机に置いて、そうKillerは答えた。
「大丈夫だとは思うんだけどぉ…さっきあれだけ暴れていたしぃ、いつもの通りのやつだと思うよぉ?次どっか行ったら次こそ説教だけどねぇ。」
カタッ…スゥ~。そんな音が会話の間の静寂の中で微かに聞こえた。
「…説教決定だな。」
「もおぉ!?…回復早くないぃ?どうしちゃったんだろぉ…?」
予想外と言わんばかりの唖然とした表情でAnswerが言った。
Killerは自分のカップをお盆の上に戻すと、ため息混じりにこうつぶやいた。
「…そういえば今日は姉貴が誰かの所に赴く予定があるとか前に言っていたような…。また無理してるんじゃないか?」
「…もうぅ…集中治療室、起動させとくよぉ…あ。」
奥へ行こうとした足を止めて、Answerは何かを思い出したように声を漏らした。
「?どうしたんだ?」
Killerが問いかけると、Answerは冷や汗を流して振り向いた。
「ルナ姉さんにも探してって連絡しちゃったぁ…見つかったって報告しないとぉ…。」
「あぁ~…、俺が連絡しておこう、そっちに集中してくれて構わない。」
「ありがとうぅ…。」
会話が終わると二人はそれぞれの物事をやり始めた。
ーEarth・森ー
ガザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザッ…。
静寂な鬱蒼とした森に枝が数本折れる音が轟いた。何かが落ちてきたようだ。
「あいててててて…こ、今度は一体なんだ…?」
ここは雪が積もった木の上である。落ちてきた何か…否、「銀髪の不思議な翼を持つ少年」は吸い込まれるような綺羅びやかな金色の瞳を開け、あたりを見渡した。一面銀世界で、ちょこちょこと木の幹が見える。
「…雪か。ん?いって!動けない…。あ。」
後ろを見ると自分のその細い翼が木の枝の複雑に入り組んでいる所に入り込んで突っかかってしまっている。彼の手では届かず、外すことが出来ない。
「あー畜生…届かないな…ううむ、どうしようか。…寒いなあ…?」
正面12時の方向から、木の葉が揺れ、雪が落ちる音が近づいて来るのが彼にはすぐにわかった。
ここがどこかわからない以上、敵がどんなやつか知れたもんじゃなかった。少年は逃げようともがいたが、その時に翼の関節があらぬ方向に曲がった。
「!!??っ~…。」
声にならないほどの激痛が電流のように彼の身体を走った。
そんなことをしている間に、先程の近づいてきていた「モノ」は手前まで来てしまったようだ。
ダンッっと上から降りてきたその「モノ」はゆっくりと着地したその枝の上を伝い、少年の目の前に仁王立ちで腕を組んだ。少年はその「モノ」がたなびかせている青く長い髪に見覚えがあった。
そして、
「…Delphoxか?」
【そこには、紫色の石のような仮面を付けたSakumiがいた。】
TO Be CONTINUE...
おはこんばんにちは。コード393で御座います。
出したと思ったらゲストさん正式に紹介出来てないし…次回は頑張ってというかホンマにちゃんと出します。
出てきてるには出てきているのよ…詳しくは次回ね、もうひとりのゲストさんも書けなかったし、もうちょっと練らないとなあと思う所存です。
ではまた次回、この世界でお会いいたしましょう。