ヒエンソウー男子共の興味本位探検その7
2個め()
【地下3階ー??】
「…寒っ!!」
パウロスはその階段を降りた途端にそう言って身震いをした、生身には少し苦しい室温だろうか。
床には冷気が漂い、部屋は寒い。まるで冷蔵庫だ。明かりは足元が心細い程薄暗い。
「…向こうになにかある、行こう。」
フィヨはそう言いながらどんどん進んでいく、まるで寒さを感じていないようだ。
「あぁ寒ぃ…ってパウロス、大丈夫か?」
「さっ寒い…!」
パウロスはその場で縮こまり震えている。そう言えばとディフはパウロスにSから森で受け取ったマフラーを渡した。パウロスはそれを身に着け、2人でフィヨの後を追った。
そこには何か棺のような物体と…唖然と目を見開き呆然と立ち尽くすフィヨの姿があった。棺は蓋だけ透明で機械チックだ。
「…棺か。誰のだr…!!」
ディフはフィヨの目線の先を覗き込むと、はっと息を飲み込んだ。
ーそこには服はぼろぼろなものの、あの鏡の少女が棺の中で眠っていたのである。
「な…なんで此処に…!」
「わからぬ……。」
「な、なんだ2人共…此奴がどうかしたのk」
するといきなり
ー不法侵入者発見!直ちに排除します!ビー!ビー!
とブザーとアナウンスが聞こえた、天井から音が聞こえる。…大きな針が天井と共に落ちてきている。
「…侵入者って僕らかな。」
「そうじゃないかこれは。」
最初は冷静で居たものの、はっきりと針が見えるようになると焦りが見えてきた。と
「ーーおいお前らしゃがめ!!」
「「!!」」
「え!?あっ。」
フィヨとパウロスはその声に反応し反射的にしゃがみこんだが、ディフは少しおくれてしゃがんだ。…音はガアァン!となった後になにも聞こえなくなった。
「…だ、大丈夫か…お前ら…。」
顔をあげると、Sが落ちてきていた針付きの天井を支え立っていた。その表情は苦虫を噛み潰したように辛そうである。
「…!大丈夫か。」
ディフはそういうと立ち上がって、なんと片手でその天井をひょいと持ち上げてしまった。
「な…!」
「ん?あ、これ意外と軽かったんだな。焦らなくても良かったじゃないか…。」
Sはあげていた腕を下げると、唖然とした表情で立っていたが…。
「あ!お前ら此処で何してたんだ!!」
と、思い出したかのように怒鳴った。そのまま置くの棺の横にある機械に触れると、天井が元に戻った。
「あ…やっぱり入っては行けなかったか。」
「…全く、早々に此処に入られるとは…。戻るぞ。」
「な、なぁ、あの棺の…。」
「此処で見たことは他言禁止だ、もし話そうものなら…。」
とSは振り返って殺気立った視線を3人に向けた。
「わ、分かった、忘れるよ…。」
Sはそのままその長い青髪を揺らして先に上がっていった…。
【あー危なかった。また仕事が増えるところだったよ…。】
おはこんばんにちは、CODE393です。
本日2つ目、伏線と言いますか…なんと言いますか…みたいな回になってしまった…。
そろそろ、正体ばらしても…あ、いやあの場面にしようか。(ということで未定
ではまたこの世界でお会いいたしましょう。