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REMEMBERーWorld Memorialー  作者: CODE393⇒紫晶 朔実
第Xx章
15/77

タイムー男子共の興味本位探検その6

やっと出来たぁ…。

 またあの狭い階段を降りていく、3人はさっきの子供の正体をぼんやりと考えながら3階に降りてきた。


【3階フロア-エレベーター前】

「…此処の部屋は全部見たよ。」

「え、マジで?」

 この階は先程ディフとフィヨが好きな部屋を使っていいと言われた階だ。好きな部屋をと言われたので一応全て目を通していたのだ。

「俺も見た。此処の階の部屋はそのまま空き部屋だ、掃除はされているがな。」

「そうか…じゃあこの階は何もなしか。」

 3階のフロアは白い宝石のランプに照らされていて明るい、夜歩いていても足元には困らなさそうだ。


【2階ー階段前】

 2階に降りてくるとフロアが狭い。この階だけ扉があるだけで今立っているフロアの面積が狭いように見えた。扉の奥には…。

「おあ、ベランダだっ。」

 木の枝が複雑に絡まって床や手すりになり、手すりの上には一定間隔に丸い宝石の明かりが備えられている。此処も薄い壁があるようだ。

「外からこんな場所、見えなかったぞ?」

「外からは唯の木にしか見えないんだってさ。」

「この壁がそうしてるのかな。」

「そこら辺はSに聞かねえとわかんね。」

 パウロスが自身の頭の後ろに手を組みながら言い切った。此処のベランダは外と同じように寒い、外は雪が降っており木の葉の間からはキラキラしたものがチラチラと見える。

「…次1階だっけ。」

「あぁ、そうだ。しかし1階は通り過ぎてもいいだろ?」

「確かにな、もう見たようなもんだし…。」

「それよりも俺は地下3階が気になる。」

「…僕存在をすっかり忘れてた…。」

「おいおい…。」

 他愛無い会話をしながら3人はまた降りていった。


【1階ーエレーベーター前】

「確かAが地下3階とか言ってたんだっけ。」

「確かそうだと…もう一度聞きに行ったらまた教えてくれるかな。」

「無理だろう…さっき言いかかって口をつぐんだのだ。」

「それもそうか…そのまま降りる?」

「いや、一旦行ってみようぜ。」


【1階ー治療室・扉前】

 扉の前まで移動すると微かに話し声が聞こえる。一人はAと…。

「…女の子か?誰だろう…。」

 そっと覗いてみると座っているAの横に2本の尻尾を持った獣人の女の子…いや男の子にも見えるが、そんな子が座っていた。2人はベッドに座り何かの本を指差して読みながら会話をしている。

 と…。

「…!」

 その獣人の子はキッっと3人の居る扉の方を鋭い目つきで睨みつけた、3人はささっと扉に隠れてしまった。

ー…月華姉さんどうしたのぉ?

ー…誰かが居た気がしたんだけど…なんでもないよ。次は?

ー次はねぇ…。

 扉越しにそんな会話が聞こえた。3人はため息をついて落ち着かせた。

「…今は無理そうだな。」

「このまま行こう、邪魔はいけない。」

「あぁ、そうだな…。」


【地下1階ー訓練場操作板前】

「此処は…さっき戦おうとした場所か。」

 先程、能力を確かめるために戦おうとしたところ技が使えず、そのまま連れて行かれた…と、覚えているディフとフィヨであった。

「…もう戻ったんだろうか…。」

 そう言いながらディフは自分の手の平を見つめた。先程のように崩れてきているという様子もなく、依然として実在している。

「…これAが操っていたんだよな…?複雑過ぎてわかんねえぞ。」

 ぱうはAが操っていたと思われる機械を眺めていた、とても複雑にボタンやスライドがあり、幼い見た目のAにはとても扱えなさそう…それより自分すらわからないので扱えないと思えた。

「うっわ…これで全部やるのか…。」

 フィヨも覗き込むやいなや驚いて声をあげた、しかし見て目は複雑ではあるがコンパクトに部屋の一角に収まっている。

 その前には窓があり、その窓の下を覗き込むと…。

「白っ…い部屋?」

「多分さっき戦ったところだ…。」

「へーこんな広さだったんだね。」

 見えたのは何もない白い部屋である。壁にはクッションのようなものとそれを止める留め具がうっすらと見える。

「この下はまだエレベーターで行けたよね。」

「そうだな、行けたはず…此処の階段はあの白い部屋にしか繋がってないのか。」

「そうっぽい…此処で出入りするんだ。」

「じゃあ戻るか。」


【地下2階ー避難所】

「エレベーター表記だと此処が最下階だけど…。」

「…箱が一杯あるな。」

 エレベーターを降り、目の前の重たい扉を開けると近くに箱が積まれていた。開けようとしたが固定されているらしく、降ろせない。

「シェルター…っぽいな。なんか頑丈そうだ。」

「あ、おい、階段あるぞ、ここから行けるんのではないか。」

 フィヨが指差す方向に目を向けると、フィヨが床下階段の蓋を取ってその下には階段らしき空間が見えていた。

「いよいよか。」

「そうだね…というか本当にあったんだ…。」

「何があるんだろうな…。」

 3人は蓋を開けっ放しにしたまま、降りていった。


【おやおや…いいのかな、開けっ放しにして…ねぇ?この下は要注意、何があっても知らないよ。】

おはこんばんにちは、CODE393です。

いよいよ地下3階を見つけた男子組3人、そこにで見たものとは…!なーんて予告してみます?w

次回はちょーっと固まってるかなぁ…って感じ、そろそろ男子組のバトルもみたいですね。

では、またこの世界でお会いいたしましょう。

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