「EarthにてーようこそREMEMBER Worldへ」
ーこれは一人の少女が紡いだ器たちの物語ー
【貴方はこの真実に気が付けますか?】
【お気をつけて…物語は一瞬でも目を離したら貴方の前から消えてなくなりますよ】
~下界.Earth~
「姉貴…今までどこほっつき歩いていたんだ?こんなにフラフラになるまで…。」
暗い廊下を歩いてくる金髪の男性が担いでいる女性「姉貴」に話しかけた。
「別に…ただほっつき歩いていた訳ではないぞ…調査だ、調査…。」
「姉貴」と呼ばれたボサボサの長い青髪の女性はそう言って、「うっ…。」と声を漏らした。
「…後でちゃんと実の弟の主治医に説教してもらうんだな。」
「…ははっ、弟達に怒られるなんてな…頼りない姉だな。」
「そんなの、昔から変わりねえよ…。」
はぁ…と男性がため息をつくと、白いドアの前で立ち止まった。トントンっとドアを叩いて中へ入る。
「Answer?Answer!…。」
そう呼ぶとAnswerと呼ばれたその「モノ」はこう返した。
「兄貴~待ってぇ~。今ぁ、お仕事中なのぉ~。」
「またゲームしているのか…。」
「Answer!急患だぞ!お前、姉貴の顔見たくないのか!?」
男性がそう叫ぶとガタガタと音がした後、白衣をマントのように羽織った10歳前後の見た目の男の子が奥から走ってきた。
「姉さん!もうぅ…どこ行ってたの?断りもなしにこんな長い期間いないなんてぇ、初めてだよぉ?定期検診もすっぽかしてぇ…もしかしてと思うけどぉ、まさかまたやっちゃったのぉ?」
大きな幼い目を持つ暗めの青髪の男の子、Answerは、女性の額に手を当てて少し顔をしかめた。
「…今度抜け出したら、今度こそ拘束するからね。」
どうやら体調が悪いと判断したらしい。Answerはそのまま奥に引っ込んだ。
「…ほら、行くぞ。」
男性はそう言うとヒョイッと女性を抱き上げた。
「っ!?キッ、Killer!やめろ!自分で歩くから!歩けるから降ろしてくれ!」
「あいたたた、姉貴…いい加減お姫様抱っこに慣れてくれ…、暴れるな後でちゃんと降ろすかr」
「いいいいいい今!今降ろしてくれぇ…。うぅ…。」
Killerの上で暴れている女性はSakumi Amesths、この物語の主人公の一人である。
この兄弟の運命は既に狂っていた…。
~一方その頃ーEarth、森~
「…っとと…ここが現世か…。ここは何処だろうか。」
「あああああああああああああああっ!」(がざざざざざざざざざざざざっ)
森の中に2つの神格が現れた。と言うか片方は堕天してきたも同然だったのだが。
【この2つの「モノ」が一体誰であるのか…それはまだわからない】
TO be CONTINUE...
どうも!おはこんばんにちは、Sakimi Amesthstで御座います。
やっと始まった感じですね…。もう、遅いったらありゃしない。
次回から私の友のキャラをゲスト出演します!計9名出るのでお楽しみに♪出るタイミングに結構な差がありますが御了承下さい。
では、また次回!この世界でお会いいたしましょう!