表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メカな彼女とノーマルな僕  作者: 日陰 四隅
57/60

彼女と僕と(18)

「アレ、あいつらどうする気な訳?」


 元は校舎だった、今は瓦礫と化したコンクリートの山。その上を歩く正悟は空を見上げていった。


「東と彩ちゃん? 逃げるつもり、じゃなさそうだよなぁ、アレ」


 後ろを歩いていた三九二も空を見上げて言った。


「どうもこうも、アレは鬱陶しいから叩くつもりでしょあの飛行機。そして、少年はついていっただけ、かな」


 空を見向きもせずに肩を竦めるハーヴェイ。


 何かの冗談かと振り返ってみれば、本当に二人揃って空を駆け上がっていく姿を目撃しJは呆れた表情をして、


「いかれている。もはや俺には付いて行けない」


 なんて吐き捨てた。


「それはどっちだ、アレのほう、それとも少年の方?」


「両方だ。邪魔だからとプレデターを落とそうとするお前が作ったものも、それに態々ついてこうとする餓鬼の方もだ」


 それだけ言うと、酷く疲れたように歩き出すJ。


「アレならどっか安全な場所において直ぐに迎撃する、なんて出来そうな気もするけれどね。少年も言ったんだろう、一緒に行こうとか」


「……本気、って、本気か」


 そういって頭を押さえる三九二。


「まぁ、正気じゃねーわな」


 聞いた正悟は肩を竦めた。


 そして一行は歩き出す。空を駆け上がった彼等の事を心配するものは誰一人としていなかった。


 どうせ、結果なんて見ずとも分かりきった話だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ