これにて完結!
大変申し訳ないです。間が空いたこともあって、急いで書いたためとても雑になってしまいました。次回からは計画的にあげたいと思います。
「契約完了よ」
朝霞は言った。
「彼に全て話したってわけ」
「話してはいけないなんて言われてないわ」
榊は少し間を空けて話しをはじめた。
「今まで楽しかったよ。お前のお陰で家のことや学校のことをがんばれた。それがお前に寂しい思いをさせていたんだな…ありがとう」
そして榊は男に頭を下げて言った。
「これからこいつのことをよろしく頼む…行こう、これで終わりだよ」
「まだよ…報酬の方なんだけれど」
朝霞は彼女を睨み付けていった。
「錦さんのことなんだけれど、彼女には二度と関わらないことを誓ってもらうわ」
「何であんたがあいつのことを…」
「もともと彼女の依頼であなたの依頼を引き受けたの、もちろんそうするよう仕向けたのも私。彼女のあの顔がとても可哀想だった…もし約束を破った場合このことを学校中に言いふらすわ」
彼女はしぶしぶ頭を縦に振った。
「後悔しなさい。彼女をいじめていた罪がこんなことを引き起こしたの。こんな素敵な男性は中々いないわよ?」
そして朝霞は振り返らず榊の手を引いて去っていった。
「いくわよ?昴君」
二人はショッピングモールを出て、最寄の駅に向かった。
「今日は本当にありがとう、これで一区切りついたよ。それで少しお願いがあるんだけど」
「なに?」
「連絡先教えてくれないかな?」
「あら、私に興味を持ってくれたのかしら」
「あぁ、そういうことだ」
朝霞はスマートフォンを取り出して、電話番号とメールアドレスを教えた。
「よかったらまたあってくれるかな?」
「えぇ、私も少しあなたに興味が出てきたから、連絡待っているわ」
「わかった、今日は本当にありがとう、気をつけて帰れよ」
「さようなら」
翌日の学校で錦晴に全て話した。
「そういうことよ、もう心配ないわ」
「ありがとう露美さん!」
「朝霞でいいわ、晴さん」
「うん朝霞」
こうして最初の依頼は達成された。