表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

俺のショートショート

作者: 骸骨
掲載日:2026/07/16

 私が厩舎の壁に寄りかかり、たばこを吸っていると一匹の馬が近づいてきた。馬は私が吸うたばこの煙を嗅いで花をひくひくさせている。吸ってみる?私は馬の口元にタバコの吸い口を近づけてみた。馬は舌先で吸い口をぺろぺろなめている。口の構造上吸うことはできないのかもしれない。

 私と馬とを遠目で見ていた老人が私たちに聞こえるように大きな声で言った。ダメだよお嬢さん!馬にそんなことさせちゃ。病気になったらどうするんだ!

 馬はおじいさんに聞こえるようにと、大きな声で返事をした。うるせい、じじい!家に帰りやがれ!

 それだけ言うと、馬は自分の居場所へと帰っていった。

 もともとは肉食であるライオンに私たちのお手製のサラダを幾日か続けて食べてもらうことになった。もとはと言えば、貨物車同士の事故で私たちの町まであらゆる種類の肉が届かなくなったせいだった。

 ライオンはまずそうにサラダを食べている。顔をゆがめていった。お嬢さん、こう何日もサラダばかりだと体にこたえますな。たてがみだって抜けてくるし、力も入らない。いっそこのまま飢えてしまった方がましじゃないかってね。

 ごめんなさいね、私たちは答える。町に肉が入ってこなくなって。みんなも困っているんだけど。どうにもならなくて。

 だったら、私が見てきましょうか?女の人ばかりでは、なかなか町を出て様子を見に行くなんてできないでしょう?

 なんでそんな簡単なことが、思いつかなかったのかしら?だったら、お願い。様子を見に行ってくれない?

 檻から出されたライオンは、勿論私たちを含め町の人全員に向かってきたのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ