表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

一次創作多めのなんでも短編集

赤い星

作者: るーとに
掲載日:2026/03/19

赤い星。夜明けと共に、燦然と煌めく明星。


彼女はまるで星だった。


明るく元気で、見ているだけで生きる活力のようなものを与えられる。


もしかしたら僕は、彼女に依存していたのかもしれない。


本来ならば触れ得ることのできない存在。僕の唯一の拠り所。彼女は僕の全てだ。


彼女を色で表すとしたら、白だろう。清らかな心、穢れのない魂。これが純白でなければなんだというのだ。


僕は、彼女の為ならこの身が朽ち果てようとも、どれだけ苦しい思いをしようとも、なんだってできる。


その筈なのに、あの時庇うことすらできなかった。


真っ黒な雲は星を覆い、僕の目の前から消し去った。


真っ白な星が真っ赤に染まり、やがて届かぬ存在になる。


明け方、少し陽光が差す。


真っ赤な赤が、キラキラと煌めく。


(君は、最後まで美しいんだな)


美しい。僕の、僕だけの星。触れ得ることのできない星。


それでいて尚、彼女は美しい。手が届かないからこその美しさ。


もう誰も、誰1人も彼女に触れることはできない。嬉しささえ覚えてしまう。


真っ白な星が赤く、グロテスクに乱雑に汚されていく。ぐちゃぐちゃに、ドロドロと。


何度でも僕はこう思う。美しい、と。


僕は、狂っているだろうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ