関係は長く続かない
関係は長く続かない
人物
まさ 一人称 俺
ちか 口数多め
はる 無口
「なぁ、俺たちどうなるのかな」
「何が?」
「うん?・・」
「いやだからさ、将来。こんな風に話せてるかな」
「わかんないけど一年に一回会ったりして楽しんでるでしょ」
「そうだね。私もそう思う。」
「そうか、まあそうだよな。まぁいっか」
「誰?」
「知らない人」
「えっ・・・なんて」
「いこ」
「そうだね」
「えっ、えっ」
なんだこれ。俺たちは実は友人でも無かったんだ。とても寂しい。寂しい・・・
きっとこれが小説のプロローグならここから俺はあいつらを見かえすと誓い、
何とかして素晴らしい人生になることでそれを果たすのだろう。
でも、本当にそうなのか?
あいつらを恨むこと以上に友人として好きであった気持ちが大きい
何も恨めないときはこの空白をただ抱いて寝ていれば良いのだろうか?
関係は長くは続かない、これは当たり前でそれを糧にして明日へ進もうとなんて思えるのだろうか?
美談で終わろうとしている自分に吐き気がして不思議と自分が正常だと思った。