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幻想奇譚

無感動、再起には更地

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

ガールズラブではありませんが、

女の子が抱き締めて欲しい。

という描写があります。

苦手な方はご注意下さい。


注意事項3

今回は暗い話でしたが、もう一つは普通の幻想奇譚にしたいです。

同じ舞台で、喜ぶ渡の顔がみたい。


でも私のただの戯言なので。

久方ぶりに友人とお会いし、午後のお茶を楽しむばかりのお時間で御座います。

待合せは互いにお気に入りの純喫茶。辺りを漂うのは赤と茶色の暖色の空気。重厚でありながらも、軽やかに弾む様なクラシックは、この雰囲気と、とても良くお合いしております。そこで私達は全く同じものを注文しておりました。

長方形切られた、濃淡鮮やかなキャラメルマーブル。そしてほろりと苦い珈琲の香り。何故でしょうか? 今の私の感情と、とても合っていると感じてしまうのは。

「渡、さっきから泣きそうな顔をしてるよ。何かあった?」

ご友人が静かに珈琲を嗜みながら怪訝な顔をしておいでです。

「いいえ……、何も……」

本当に、思い当たる節が何一つないのです。でも……強いて申し上げるならば、最近は全くと言っていい程、心が動かないのです。感動……しないのです。

毎週でも訪れたいと思ったセピアの甘い香りにも、肌にしっとりと馴染む古書の香りにも、今の私には届くことも無く。ただ当たり前の空気として、胸を満たしすだけなので御座います。

そんな気を紛らわす様に、ケーキを一口運びました。

何時もは堪らなく甘く、舌の上で優しく転がってくださるキャラメルクリームが、何故でしょうか? 今はとても苦く感じてしまうのです。本日は紅茶の方が宜しかったのかも知れません。

「申し訳御座いません。せっかくのお話出来る機会ですのに。……少し……少し……」

とろりと潤む感触。水の中に、とぷんと落とされた様な。段々と視界がぼやけてきて、気が付くと私は下唇を強く噛み締めておりました。

私は……一体何故泣いているのでしょうか……? セピアの空気も、古書の香りも、満ちすぎた空気でありますのに。またもう一週間過ぎれば、この場所に辿り着けるというのに。

「今泣いても構わないよ。大丈夫。大丈夫」


こうして、少しばかり苦くて甘いケーキを戴いた後、私達は古書街を散策致しました。どんなにどんなに周りが目まぐるしく変わっても、何故でしょうか。此処の一帯だけは絶対に変わらないという安心感があるのです。それはきっと……古くから皆様が守って下さった証なのだと思います。しかし……。

「……」

ビル型の本屋さん。今まで大変お世話になって、改装工事を行うと予告していた本屋さん。一度だけ、高校時代に御友人と買い物を済ませた本屋さん。それが今は跡形もない更地に変わっておいでです。以前来た時には、まだ赤煉瓦の外壁が外を覆っておりましたのに。どうやら完全に、跡形もなく、壊してから新たに立て替える様なのです。

「我儘を一つ、申し上げても?」

「お前の我儘は我儘じゃないから、何でも聞いてやんよ」

「抱き締めて戴きたいのです」

御友人は私の身体をすっぽりと胸に包み込むと、そのまま優しく背を撫でて下さいます。

最近は何一つ心など動かなかったのに、今漸く動いた気がしたのです。心を瓦礫に変えるように、ぼろぼろと。あぁ……こんなにもほろ苦い感動も、あったのですね……。

いいキャラなので、名前を決めないと。

とは思ってます。

しかし浮かびません( ˙-˙ )


新しいところの開拓はやってます。

しかし基本的に肌に合わない事が多い為、基本的に渡は同じところをぐーるぐるする一面があります。

同じところばかり行くと新鮮味が無くて、無感動になってしまうんですよ。所謂慣れってやつです。


それを受け入れる事が出来ず、少しだけ気落ちしてしまった話。焦ってしまった話。

鬱っぽくなると、ちょっとした事だと感動しないんです。

代わりに些細な事でも気落ちします。

何時もの渡なら瓦礫の山を見ても、

新しくなった姿でお会いしましょう。

となっていたと思います。

けれども今は焦燥が勝ってしまい、こんな状態になってます。


ハッピーエンドにする為に、少し台詞を付け足そうと考えました。

けれども今回ばかりは違った思考で。


もう一個、同じ場所で笑ってる渡が見たくなりました。

投稿したら宜しくお願いします。

書けるのか……薄れて来たぞ……。


投稿したら宜しくお願いします(>_<;)

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