夢はラーメン屋さん
まずは始まりの部分だけ書きました。
俺の名前は茂、若葉 茂だ。
1か月前に今までの視覚だけがゲームの世界に入り込むのではない、五感をダイブさせるVRMMO
『新たな世界~another world~』
が国内で発売されたのである。
名前は如何にもな名前だが、その中身は新技術のオンパレードということで『新たな世界』の人気は爆発した。
発売からたった1か月の今でも国内ユーザー1000万人以上のプレイヤーがいる。
そしてその人気の余波は社会経済にも大きな影響はもちろん、俺が開こうとしていたラーメン屋計画にも影響を与えている。
そう、五感で世界を体験できるのであればわざわざ現実で多くのお金を払ってまで食べようとは思わないのだ。
それよりも現実ではバランスの取れた健康に良い食事をとり、VRの世界で美味しいご飯をたらふく食べるのが最近の流行である。
仕事は技術の発展と色々な改革とによって午前出勤午前帰りか午後出勤午後帰りのどちらか一方で済むようになった。
そんな諸々の事情のせいでどんなにおいしい食事を創ろうが、行き届いたサービスをしようが大衆ラーメン屋に客はこないのだ。
高級店なんかは現実がいいという一部の金持ちの道楽として未だ黒字経営であるらしい。
そんなわけで別にこれからの生活に不安があるわけでも、夢を潰されて自暴自棄になっているわけでもないんだが、あのゲームを潰そうと思う。
「ピーン ポーン」
おっと仲間が来たようだ。
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