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うつりコトバ  作者: 海ノ恵
1/1

0.プロローグ

「し、信じたのはお前だ!信じたくせに文句なんていうんじゃねえ!!」

 放課後の校内に男の怒りが響き渡る。

 怒号を飛ばした男は手を固く握っており、襲い掛かってきそうな形相で俺をにらみつけていた。

 何故?

 何故俺は怒られている?何故この男は俺に怒っている?()()()()()()()()()

 困惑している中、ふと男の言った言葉を口に出した。

「信じたくせに?」

「そうだ!信じるっていうことは裏切られることも覚悟の上だったはずだ!なのにいざ裏切られた途端に責めるなんておかしいじゃないか!!」

 何を言っているんだこいつは。だからって裏切ることが許されるわけないだろう。

 そう言おうとしたところで言葉に詰まった。この男の言葉に、ほんの少し納得してしまったからだ。

 “信じるということは裏切られることも覚悟の上だったはずだ。”

 この言葉が脳から離れない。何か言おうとすると、この言葉が邪魔をして思考が固まらなかった。

 数秒の沈黙の後、

 「もう、いい。」

 と言い残すことが限界だった。

 

 

 あの後、俺はすぐに教室に戻り、荷物をもって下校した。その間、男は廊下に立ったまま動かなかった。

 男はどこまで本気で言っていたのだろうか。あんなに怒ってるんだ、噓ってことはないだろうけど。心のどこかで本気で言ってないと思いたかった。

 「テレビや動画みたいに字幕でもついていたら助かるのに。」

 そんなしょうもないことを呟き、少し小走りに学校を後にした。

 

 

どうもみなさま 見ていただきありがとうございます。

こちら初なのでまだ至らない点ばかりですが、温かく見守っていただけると嬉しいです。

よろしくお願いします。

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