表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/20

第一話 『剣聖』の称号を与えられる。

 王宮の間にはウェルズヒア王国現国王サマリード、王妃エリマ、王女ミーシア、王国の大臣一同そして横には兵士や使用人などがずらっと並んでいた。


「アストそなたに『剣聖』の称号を与える。その類い稀なき力でこの国を支え、繁栄をもたらしてくれることを期待している。」


 その言葉ともに国王はアストに『剣聖』の称号の証として受け継がれているネックレスをつけた。


「ありがたき幸せでございます。命をかけて、このウェルズヒア王国を守り、闘うことを誓います。」


 そう言った後王宮の間に拍手が響き渡った。


 式が終わった後、アストは自分の家に戻っていた。


(ふぅ〜。やっと終わった。やっぱり堅苦しい雰囲気は苦手だな。人もたくさんいて緊張したし…。)


 そう思っていた時不意にドアがノックされた。


「はい」


ドアを開けると長身で髪を真ん中で分けた渋い顔立ちの男が立っていた。


「あなたはイガリオ総司令官ですか?どうしてこんなところに?」


「久しぶりだなアスト君。いやね、直接おめでとうと言いたくてここに来たんだよ。」


「そうですか。わざわざありがとうございます。」


「ふふっ。相変わらず堅いな。しかし君には本当に驚かされるばかりだよ。ハースト軍事学校を卒業した次の日に『剣聖』の称号を与えられるなんて。」


「いや、そんな…」


「そう照れるな。『剣聖』という称号はこの王国ができて約400年の中でまだ11人しか与えられていないんだ。しかもまだ18歳で成人したばかりだろ?」


(そこまで言われて照れないほうがおかしいだろ。)


「そろそろ仕事に戻らなければ。アスト君は明日から兵舎で暮らすことになるから、顔を合わせることも多くなるね。」


 王国の兵士団に所属すると城に建てられている兵舎に住むことになっている。


「それじゃ。」


「あ、はい。わざわざありがとうございました。」


 イガリオはそのまま城に戻っていった。俺は荷物をまとめた後、明日に備えて眠りについた。

 窓からこぼれた光で俺は目を覚ました。


(そうだ、今日から兵舎で暮らすんだったな。)


 ベッドから起き上がり、朝ご飯を作って食べ、身嗜みを整え家を出発する。家からでると、家の方を向き頭の中で色々なことを思いだしながら


「いってきます。」


と言い、兵舎へ向かった。

 

ぜひ評価してくれたら嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ