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女神の箱庭  作者: 空野 氷菓
綻びの英雄達
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そうして、終わり


 そうして、予定通りに世界は終わりました。


 〝神様〟が定めた通りに、ある時、ある瞬間、ある刹那に。

 世界は、蝋燭の火が吹き消されたように、ふっ、と。

 真っ暗闇……闇さえもない、何も無い、終わりになりました。


 世界が生まれた瞬間から、それは定まっていた事です。

 その時、その瞬間、その刹那に。

 世界は終わる、と、その〝神様〟はあらかじめ決めていたのですから。


 でも、〝女神様〟は、それを、どうしても許せなかったのです。

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