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ゾンビCITY2〜彼の自由の求め方〜  作者: 35ki
第1節「町」
3/42

2「オーバーフローブラッド」

前回までのあらすじ

アフリカ中西部でパンデミックが発生。マイケル達はそこへ向かって行く。

 マイケル達は町に着いた。

 数時間前の町よりは少し貧しい感じだ。

 道も土で出来ている。

 それに、歩いているのは人ではない。

 ゾンビだ。

 どれも、必ず何処かから血を流し、目も充血している。

 

 まだ町に入らずに、近くの高台にマイケル達は移動した。

 風が町の死体の臭いを運んでくる。

 双眼鏡で、町をよく観察した。

 町としては少し家が少ないように見える。

 ゾンビもそこそこだ。

 マイケルはアマンダに無線を繋ぐ。

 「アマンダ、町に着いた。ゾンビもそこそこ居る」

 「分かった。それじゃあ、事前の打ち合わせ通りにね」

 「了解」

 

 無線を切り、車を町に走らせた。

 「よしお前等、好きにやれ」

 車は加速し、ゾンビを轢きながら走った。

 マルコ達は銃を撃つが、常に移動している為、非常に当たりにくい。

 「おい、マイケル。動くと当たらないだろ!」

 「駐める所探しているんだ。少し我慢しろ」

 その後、少し広けた場所に車を駐めた。

 

 車から降りる。

 マイケル達はショットガンやアサルトライフルを構え、次々とゾンビの頭を撃っていく。

 「全く、骨が折れるわね。もうちょっと少ない所なかったのかしら?」

 「仕方ない。上がそうしろと言っている」

 4人は襲ってくるゾンビに怯えず、ただ銃を握っていた。

 「あの日とほとんど同じだな。15年前と」

 「そう言えばお前さんは銃を持って戦ったって言ってたな」

 「おう、そうだ。だけど、これはあの日と違う」

 「そうだな、マルコ」

 「俺達は、人は成長したんだよ!」

 トリガーを引く指に、無意識の内に力が入っていく。

 

 幾つもの銃声や爆発音が鳴り響き、1時間半の時が経過した。

 辺り一面には、動かない死体と空になった薬莢が、あちらこちらに散らばっている。

 血が土に染み付いていた。

 「うげえ、今までもそうだが、やっぱ臭いがやべえ」

 「ああ、そうだな。鼻をやられそうだ」

 そう言いながら、マイケルは黒い端末で救援物資を要請した。

 「離れてろ」

 しばらくすると、空から強固な白い箱が落ちてきた。

 それをたまたま一番近くに居たベレッタが開ける。

 中には色々な物が入っていた。

 「さて、作業をしよう」

 4人は中に入っていた白く長い手袋をはめ、それらを手に取り、死体を物色し始めた。

 

 ベレッタ以外の人が手に取ったのはスポイトと試験管。

 スポイトで死体の血を採取し、試験管に入れていく。

 試験管の半分満たされたら、コルクで十分に栓をした。

 

 ベレッタはナイフとプラスチックの半分に分かれている箱。

 ソンビの目と指を切り取り、それぞれの場所に入れた。

 

 弾を取り、一回り小さい箱に採取したものと機材を入れ、元の強固な箱を閉めた。

 ヘリを要請する。

 来たヘリにその強固な箱を入れると、ヘリはすぐさま飛び立って行く。

 ヘリには他にも、2つの同じ箱を積んでいた。

 「それじゃあ、生存者の保護に移るぞ」

 4人は、大声を出しながら町のあちこちを捜索していった。

 

 「パンデミック発生から時間があんま経ってないからな、居るんじゃないか」

 「そうだな、だが見つかるかどうかは別だ」

 しばらくすると、何処かから声が聞こえた。

 「おうい!軍か?!」

 「そうだ!救助に来た!」

 見つかったのは男性2名と女性1人、計3人、何処に居たのかは不明だが、マイケル達の声に気付き出てきた。

 「やったぞ!助かったんだ!」

 男性達は、これほどまでにないほど喜んでいる。

 「他に人は居るか?」

 「い、いえ、この町にはもう…いや、待って下さい。あと1人居ます」

 男性は、怯えた様に話している。

 「どこに居る」

 「こ、こっちです。でも少し様子がおかしくて」

 「どんな感じ?」

 「暴れているんです。狂ったように」

 「連れて行ってくれ。戦いたい」

 マイケル達は、男性達に付いて行った。

35kiです。

何で2を書き始めたかって?

1の時点で考えていました。

Twitter→@35ki_1

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