表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゾンビCITY2〜彼の自由の求め方〜  作者: 35ki
第3節「病院」
27/42

25「街へ。」

前回までのあらすじ

村についたマイケル達。そこで1泊することに。だが、そこに怪物が現れた。マイケル達はそれを撃破した。

 次の日、日はまだ出ていない。

 しかし辺りは既に明るかった。

 マイケル達は車に乗り込もうとしていた。

 バンは昨日の戦いでフロントガラス以外のガラスは割れていたが、それ以外は特に損傷はなかった。

 『もう行くのか?』

 予め教えていた時間に、エルドとグレスがやって来た。

 「マルコ、ゴーグル貸してやれ」

 「あいよ」

 マルコはゴーグルを外し、エルドに渡す。

 エルドがゴーグルを着けると、マイケルは話し始めた。

 「1日だけだったが、世話になった」

 エルドが翻訳し、グレスに伝える。

 『いいえ、こちらこそ。あの怪物を倒してくれたことを感謝します』

 『マイケル、自分のやるべきことをしろ。それを間違えるな』

 「分かってる。だが、1つ聞きたい」

 『何だ?』

 「お前にとって、自由とは何だ?」

 エルドはしばらく考える。

 『己が己でいることだ』

 「自分が自分でいる、か、ありがとう」

 マイケルはそう言って、車に乗る。

 『行くのか?』

 「ああ、それじゃあな」

 『達者でな』

 マルコは、エルドからゴーグルを渡され、車に乗る。

 エンジンをかけ、荒野を教えてもらった方向に進む。

 日は出ていたが、清々しいものではなかった。

 車に泥が跳ねる。

 


 村が遠くなり、次第に見えなくなる。

 そして街が見えてくる。

 「ひとまず、ハンセインが言った研究所に行くぞ。どこにある?」

 「それが分かれば楽なんですが」

 一同は言葉を失った。

 「分からないのか?」

 「大体南の方ということ以外分からない」

 「後は探すしかなさそうですね」

 「とりあえず、南に行こう」

 土の道だったのは、もう既に舗装された道になっていた。


 マイケル達は街に入る。

 「ゾンビの数が少ないわね」

 「他の部隊がやってくれたんだろう。今回は広いからな」

 「そう言っても、まだまだ居ますね」

 「それは仕方ない」

 マイケルはゾンビを轢きながら進む。

 フロントガラスに付着した血をワイパーが落としていく。

 

 街の南の方に着いた。

 「さて、どうする。何か、建物の特徴とかあるのか?」

 マイケルは適当に車を走らせる。

 「とりあえず病院ですかね。丁度この先なんで」

 ハンセインは手帳を確認して答えた。

 すぐににそれらしき建物が見える。

 「行くぞ。準備はいいな」

 「ああ、いつでも良い」

 ロータリーに停まっている車の間をすり抜けながら進む。

 マイケル達はドア前に車を停め、素早く病院に入る。

 

 中にはやはりゾンビが多い。

 白い床や壁にも血が飛び散っていた。

 マイケルは壁に掛けてある地図を見る。

 血で読めない部分があるが、何処にも研究室らしきものはない。

 「ハンセイン。本当にここで良いのか?」

 「分かりません。もしかしたらここかもしれないし、違う場所かもしれない」

 「それじゃあ―」

 「ただ、病院であることが多いんです。そうゆうのは」

 マイケルはもう1度地図を見る。

 「だが、ここにはないようだな」

 「いえ、ここにはあります」

 ハンセインは手帳から四つ折りになっている紙を取り出す。

 マイケルはそれを受け取り、広げる。

 その紙には、この病院の地図が描かれていた。

 だが、壁に掛けられている地図とは少し違う。

 マイケルはそこを指差す。

 「ここにあるな、研究室が。従業員用か」

 「そうです。行きましょう。研究室はこの病院の最上階にあります」

 マイケルは地図をポケットに入れる。

 「終わったぞ。聞いていたと思うが」

 ショットガンを構えるカービン達に言う。

 「行くぞ」

 マイケル達はその場を離れ、すぐに移動する。

35kiです。

ネルギガンテ討伐しました。40時間ぐらいです。

2乙しました。

Twitter→@35ki_1

タイトルは「北へ。」より

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ