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ゾンビCITY2〜彼の自由の求め方〜  作者: 35ki
第3節「街」
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9「ロストデルターズ」

前回までのあらすじ

サーイの村を出たマイケル達は街へと向かう。

 マイケル達は街に着いた。

 今までの町とは違い、コンクリートの道路が整備され、ビルが数個建っている。

 『こいつらが、動く死体…』

 「そうだ、俺等はこいつ等をゾンビと呼んでいる」

 『ゾンビ、か』

 「ああ、行くぞ」

 車に乗ったまま、ベレッタ、マルコ、カービンは銃を構えた。

 そしてそのまま、ゾンビの領地へと入って行った。

 だが、その数は街の規模に比べ、少し少ないように見えた。

 

 しばらく走ると、道の端に軍の四輪駆動車が置いてあった。

 マイケルは車を駐め、降りる。

 「どう見ても軍の物ね」

 「そうだな、でも何でこんな所にあんだ?」

 マイケルはその目の前にあるビルを眺めた。

 「入ってみるぞ」

 自動ドアのガラスを割り、中に入る。

 中にゾンビは居なかった。

 奥から、男性が銃を構えながらやって来る。

 『誰だ?』

 「待て、もしかしてあいつ、チームδ(デルタ)のゾラキって奴じゃなかったか?」

 軍人の格好をした男性は銃をゆっくりと下ろす。

 「そ、そうです!もしかしてチームγ(ガンマ)の皆さんですか?」

 「そうだ、他のメンバーはどうした?」

 ゾラキは黙っていた。

 「それは僕が説明しましょう」

 ゾラキが来た所からもう1人男性がやって来た。

 男性はジーパンにやたらポケットの付いた黒い服を着ていた。

 「誰だ!?」

 「僕はハンセイン・ディバイス。世界の報道陣に所属している」

 ハンセインの右手にはカメラ。

 左手には白いハンカチを持って振っていた。

 「ゾラキ・S・ブランクとそのチームは、このビルで活動をしていた。だけど突然、何者かに襲われた。そして偶然生き残ったのが、この人って訳」

 「まさか、チームδ(デルタ)も壊滅したのか!?」

 「そうです」

 マイケルは直ぐアマンダに無線を繋げた。

 「どうしたの?」

 「アマンダ、チームδ(デルタ)の行動分かるか?」

 「ちょっと待ってて」

 無線機のから椅子を引き、話す声が小さく聞こえる。

 「ちょっと、良い?」

 「はい、大丈夫です」

 「チームδ(デルタ)に連絡して」

 「分かりました」

 短い間隔の後。

 「繋がりません」

 「何だって!?」

 エルドの無線機は鳴らない。

 「どうゆうことだ!?」

 マイケルはゾラキに聞いた。

 「逃げている途中で落としてしまい、そして壊れたんです」

 「壊れたあ!?」

 「アマンダ!」

 「ええ、聞こえてた」

 アマンダはマイケルとは対照的に、落ち着いて話をする。

 「そして、1時間前からボスがいない」

 「ボスが!?」

 「ボス?ボスがどうしたんだ!?」

 マイケルは目を見開いて、カービンに答えた。

 「ボスが1時間前から居ないらしい」

 「ボスが?関係ないじゃない?」

 「知らないのか?ボスはチームα(アルファ)の司令官だ」

 「どうゆうことだ?アマンダ」

 「分からないわ」

 「おい、ゾンビが迫って来てる。安全な場所に行こう。喰われちまう」

 見ると、ゾンビが車のすぐそこまで集まっていた。

 

 マイケル達はゾンビを倒しながら車に乗った。

 チームγ(ガンマ)の4人以外は止まっていた車に乗った。

 そして一旦街の外まで行くことにした。

 「アマンダ!チームδ(デルタ)のゾラキに遭遇した」

 「ちょっと変わって貰っていい?」

 「今は無理だ。車で一旦街の外に出る」

 「分かったわ。それじゃ落ち着いたら」

 「そっちは何かあるか?」

 「無い」

 マイケルは無線を切った。

 「一体、何が起きているんだ?チームα(アルファ)は大丈夫なのか?」

 「とりあえず今は逃げるぞ。飛ばしてくれ、マイケル」

 マイケルはアクセルを強く踏んだ。

 後から付いてくるゾラキの車も、それと同じように速度を上げる。

35kiです。

この前甲斐駒ケ岳の方に行って参りました。これで夏休みの部活は終わりです。

Twitter→@35ki_1

タイトルは「ロストヒーローズより」

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