9/12
⑼
翌日。
準備を整えた僕は商人の元へ向かった。
「ふーむ。なるほどね
君が依頼を受けてくれたノス君ね レベル25」
僕の名前とレベルをウィンドウで見ていたようだ。
ウィンドウは頭でウィンドウと考えるだけで
対象の名前などを調べる事が出来る。
「よろしくお願いします」
「いやいや、こちらこそ助かったよ
では、行こうか。」
「はい」
そう会話をして街の中心の転移版に向かった。
転移版とは文字っぽい物が書かれたかなり
デカイ石碑みたいな物だ。
それに触れ念じたエリアの転移版前まで
転移をしてくれる。
転移出来るのは攻略組が攻略した
次のエリアまでだ。
「あ、そうそう。
私が依頼をしたのは戦闘が苦手だからだ。
物の売り買いにしか能が無くてね…
恥ずかしい話だよまったく」
商人であるギンさんはそう言った。
人には得意、不得意があるからなぁと
僕は思った。
「分かりました。戦闘に関しては任せて下さい」
「期待してるよ」
そして僕たちは第1エリアの街に転移して来た。