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⑵
夢だと思っているぼくが居る。
一層の事、モンスターにやられてしまうのも
手かもしれない。
けど、もし本当に死んでしまうのであれば…
そんな事を考えながらの今晩の宿代を稼ぐ為
近場の森にモンスター退治に来ていた。
「おい、なに考え事してんだよ?」
「いやらしい事考えてたでしょ?」
と、パーティー仲間に言われてしまった。
「いや、元の世界の期間方法とかさ…」
「考えたって仕方ないぞ。俺たちは
攻略組に任せるか運営するに任せて
日々の生活費を稼ぐしかないんだ」
「そうよ。考えたって仕方ないよ」
このパーティーのリーダーであり
大剣使いのゴンザと槍使いのエリに言われた。
「そうだね… 今を頑張るしか無いよね」
「ああ、そうだから切換えろ。」
「わかった」
そう答え森を歩く。
僕達は引籠る川を選んだ。死にたく無いからだ。
攻略組か運営を信じて待つしか無い。
そしてオオトカゲの縄張りまで
僕達はやってきたのだった。