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中腹に到着した僕らは前日の様に
ギンさんのアイテムボックスから建物を出し
人称を済ませ、中で昼食を取った。
〜〜〜
夜、なんとなく眠れず外に出た。
星空が綺麗だ。
なんとなくこんなゲームの世界でもいいのではないかと
現実に帰れなくてもいいのではないかと考えてしまった。
考え事をしながら歩いていたら
山道でモンスターと出くわしてしまった。
「しまった!」
ワーム レベル14
ミミズの様な形をしており頭にデカイ口がついている。
口の中にはギザギザした鋭い歯が何本も並んでいる。
すぐさま僕は3度斬りつけて至近距離の
「スラッシュ!」
スキルのスラッシュを発動させた。
スラッシュは片手剣や大剣のスキルで
動作補正ありで斬りつける為、隙が出来やすい。
しかし、ダメージは通常です斬りつけるよりも
かなり与える事が出来る。
スラッシュでなんとかワームは息絶えた。
僕は秀逸を軽快しながらギンさんの建物に戻ろうとした。
流石にもう星空を見る気分では無い。
戻ろうとした時、人影が見えたので警戒した。
そう、フィールド上なのでPKプレイヤーかもしれない。
街以外ではPKを行なう事が出来るのだ。
恐る恐る人影に近付くとそれはギンさんだった。