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第1エリアの街に着いた僕たちは
そのまま街を出て森へ向かった。
目指しているのは森野中心にある広場だ。
何故かそこだけ避けるように木が生えている。
途中からオオトカゲなどのモンスターが出たが
今の僕には余裕だ。
スキルを使う間も無く一刀の元斬り伏せている。
そして森の中心に着いた。
「いやぁ、助かったよノス君のお陰だ。」
「いえいえ、この後はどーするんですか?」
「こうするんだよ」
ギンさんはウィンドウを開いて
アイテムボックスから何か取り出し
それを目の前に投げた。
そうすると小さな建物が建った。
「これは露店を開く為に使うアイテムでね
この中に居る限りはモンスターからも
PKからも攻撃されないんだ。」
「これ、凄い便利ですね」
「でしょ?で、この中に入れるのは
このアイテムの登録者、つまり私の許可が
ないと他者は入れないんだけど
今回は護衛として雇ったので許可するよ」
「あ、ありがとうございます」
「宿屋に比べると狭いし風呂とかもないけど
すきに部屋を使っておくれ。
で、そしてこれが初日の報酬だよ」
ギンさんはそう言い報酬をくれた。
そして5分程でギンさんと僕の登録を済ませ
その建物の中に入る事になった。
ちなみに建物の表はお店となっており
カウンターがあるだけで何もない。
ギンさんはそこでお客さんと
やり取りをするそうだ。
カウンターの所には見えない壁のような物が
張っておりどんな攻撃も弾くらしい。
そして初日はそのギンさんの建物がで過ごして
終了となった。