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結構マジでやってます。  作者: みけな
第二章 夏から始まる冒険。
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89話 学園で1番偉い人?

翌朝いつものように食堂に入ると学園長が居た。


「おはようございます。入り口で立ってどうしたんですか?」

「テトラさんおはよ〜」

「うむ。2人ともおはよう。朝食はどうするのじゃ?」

「え?あぁ…1番セットのにしようかと」

「私もそれにしとく。」

「うむ。持って行くから、いつもの席で待っててくれ。」

「え?いいですよ。学園長にそんな事させられませんよ。」

「い、いや。ヘレンも待っておるし、行ってくれて構わぬ。」

「テトラさんもこう言ってるし、翔くん行くよ〜」

「え?あ、はい。学園長すいません。」


ヘレンさんが急ぎの要件でもあったのかと思い先輩に着いて行く。

いつもの席に行くと、ヘレンさんとルカさんが待って居た。


「2人ともおはよ〜。」

「…(こく)。」

「ルカさんにヘレンさん、おはようございます。」

「おはよ〜」

「あ。さっき学園長に会ったんですが、ヘレンさん何か急ぎの要件でもありました?」

「…特に無いが?」

「あれ?学園長が食事は持って行くから、先に行ってくれって言われたので何かあるのかと。」

「ふふ。あれは訳があるのよ。」


そう言うとルカさんは少し笑いつつ話してくれた。

昨日の夜に網野さんとヘレンさんが残って話をした中で、試合まで何でも手伝うと言った学園長にある決め事をした。

食事の手配や、片付けに洗濯と言った雑務を全て行う事。

試合になるまでの事を言い忘れ、勝手に決めた戒めらしい。


「まぁどんな話をしてそこに至ったかは、ヘレンも教えてくれないんだけどね。」

「…。」

「学園長がマネージャーになったんだね。これでしばらく楽できるね!やった。」

「和歌先輩…。」


先輩は洗濯とか面倒な事しなくて済んで喜んでるけど。

期間限定マネージャーと言っても、この学園で1番偉い人?

そんな人を使うと言うのはどうも気になるが…。


「…そんな訳だ。」

「え?」

「細かい事は気にするな。遠慮なく使え…って。」

「は、はい。」


ヘレンさんに『そんな訳だ。』と言わたが、正直どんな訳なんだと思っていると。

すかさずルカさんがヘレンさんの言った事を変換してくれた。

短い言葉だったが、そんな意味があったとは。


「お待たせしたのじゃ…おっとローランド達も来たの。では。」


食事を置いて颯爽と去って行く学園長。


「気のせいかな?テトラさん慣れた感じがするよ。」

「まぁ他の部隊でも同じような事するからね。」

「バドミントン部隊に限った話では無いんですね…。」

「そうね。困った学園長だわ。ふふ。」

「ははは…。」


学園長が生徒達と仲が良いのは、そんな所があるからだろうか。

俺が居た高校では、校長の名前すら知らなかったな。

これも人望があるって事なんだろう。

俺はそう自分に言い聞かせるように朝食を頂く事にした。


…。

……。

………。


「さて、各々食事も終わった事だ、これからの事について話すぞ。」


全員の食事も終わり網野さんが全員に話し出す。


「試合はダブルス2戦、シングル3戦で戦う事になる。その5戦で3勝する事、それが勝利条件となる。そこで組み分けだが…翔に和歌!」

「「はい。」」

「悩んだが、2人にはシングルに出てもらう事にした。頼めるか?」

「まっかせて!」

「は、はい!」

「2人はバドの技術は申し分無い。なので私と魔力の特訓をするつもりだ。」


俺と先輩が呼ばれた時はダブルスかと思ったが、共にシングルだったのは少し驚いた。

勝利条件が3勝ってなると、俺と先輩で勝てば大きく勝利に近づける。


「ダブルスはローとリコに、ルカとヘレンで組んでもらう。」

「「「了解。」」」

「ヘレン。そっちは任せたぞ。」

「…任せろ。」

「わしはどうするのじゃ?」

「学園長は…私に着いて来てもらう。では時間も惜しいし、行動開始だ!」

「「「「「おぉぉー!!」」」」」

「…おう。」


2日後には相手の学園も到着する。

時間は少ないと思うけど、今は出来る事を精一杯やるだけだ。

気合の掛け声と共に俺達は動き出した。


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