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結構マジでやってます。  作者: みけな
第二章 夏から始まる冒険。
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79話 生徒は従順?

さて、試合が終わっていざ練習なんだが。


「翔よ。思った以上に効果的だった訳だが。」

「そうですね。」

「時間がそんなにないらしい。」

「そうですね。」

「でだ。即興でメニュー考えてくれ。」

「そうですね…え?俺ですか?」

「この雰囲気に慣れていたし、出来ると思ったんだが?」

「よく見てますね。」


網野さんは本当に観察に関してすごく鋭い。

向こうの世界での部活と一緒だし、試合を見て皆やる気満々だから指示はしやすいだろう。

少ない時間で、全員が参加できるようにか…。



「では、攻撃と守備に分かれて打ち合いしましょう。」

「なら支持してくれ。待たせたな!翔がメニューの説明をする。しっかり聞いておけ!」

「「はい!お願いします!」」


すごい統率力だわ。

静かに話を聞いてくれるからいいんだがね。


「では説明しますー。」


練習内容は1人3分でローテーションでの2つの打ち合い。

打ち終わった後はコツや指摘を少し話して交代って感じにした。

網野さんの方は取れるくらいの打ち込みを受ける守備強化。

希望者にはあのスマッシュを体験出来るようもした。


「師匠!スマッシュ中心でお願いします!」


ーズパァン!


「は、はえぇ!!もう1本お願いします!」

「ロブが甘いぞ!これでは誰に対しても打たれるぞ!」

「はい!師匠!いきます!」


気合い十分だな。

あちらは網野さんに任せておけば問題ないだろう。

で、もう1つが俺に自由に打ち込んでくる攻撃強化。

スマッシュ希望ならひたすらロブ。

ヘアピンならヘアピン。

俺は打ちやすいように返球するだけ。


ーズパァン。

ーパン。

ーパーン。

ーパン。

ーズパァン!


「うん。今の感じいいよ。」

「ありがとうございます。」


ーパン。

ーパーン。

ーパン。

ーズパァン!


「ん。次は連続でスマッシュ出来るかな?」

「はい。」


ーパン。

ーズパァン!

ーパン。

ーズパァン。


「3分です。交代だよー。」

「何度か良いの打てていたよ。後はステップ意識して打ちやすい体制に持っていけると良いかな。」

「翔様が打ちやすく返して頂けたので。ステップ練習してきます。ありがとうございました。」

「はい……ん?翔様?」

「翔様。次は私です。ヘアピンお願いします。」

「え。あ、はい。」


おや?呼び方が翔様になってる。

さっき網野さんが名前言ってたからか?

兵頭より翔の方が呼びやすいのかな。

真面目に練習に付き合ってくれるし良いか。


「よく見ろ!お前なら返せるはずだ!」

「はい!もう1本お願いします!」


ーズパァン。

ーパン。


「良いぞ!よく返した!」

「あ、ありがとうございます!」


向こうは熱いなぁ…。

俺はそんな事を思いつつ生徒達の練習は続いていった。



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