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結構マジでやってます。  作者: みけな
第一章 終わらない始まり。
60/162

60話 まだまだ頑張らないと。

誰も居なくなりシーンとした食堂。

ルカさんの講義は続いていた。


「―で、こうなるのよ。…皆聞いてるの?」

「うにゅ。うーん…」

「和歌先輩寝てる?」

「き、聞いてるけどもう終わりにしない?」

「え?あれ、もうこんな時間なのね。」

「「うん。」」

「じゃ、この辺にしましょう。そこの紙に要点まとめて書いてあるから。」

「「………。」」


講義中はずっと喋り続けていたルカ先生。

ルカ先生が話がある程度終わったのか、こちらに聞いてるか尋ねてきた。


俺は辛うじて話を聞いていたが、先輩は寝てるぽい。

すかさず網野さんが今日のお開きを提案。

遅い時間だと今気がついたルカさんは講義の終わりを告げました。

要点をまとめてある紙があるのなら、ここまで喋る必要はあったのか。


「じゃ、きりん帰りましょうか。」

「う、うん。か、翔さん。」

「はい?」

「は、走るのは明後日から。き、今日はゆっくり休んで。」

「…はい。おやすみなさい。」


2人はおやすみと挨拶して魔法陣へと消えていった。

さて、俺達も戻るか。


「和歌先輩、帰りますよ。」

「…すぅ。」


先輩は…机に突っ伏して完全に寝てる。


「ふぅ。しょうがないか。」


先輩にお姫様抱っこをする機会が寝ている時しかないような。

俺はそんな事考えながら自室へ戻ってきた。

先輩をベッドに寝かせて、俺は明かりが入ってくる窓際でさっきの紙を読んでみる。




―――【翔へ】―――


『速度の魔力。系統はきりんと一緒よ。

瞬発力はヘレンとの戦いで見たけど、かなり凄いと思うわ。

一瞬であればきりんより速いかも。


ただ、使い方が少し雑ね。魔力を撒き散らしているから無くなるのが早いわ。

魔力の運び方はきりんを見るように。

力の入れ方なんかはローランドに聞いてもいいわ。


これからは脚だけではなく体全体の魔力を維持する訓練をオススメするわ。

一番いいのは学園の外周だけど…。

私は一緒にやりたくないから、きりんを誘ってやると効率いいと思う。

その辺は追々きりんと話し合いをするから、その時にでも誘うといいわ。


まぁ、要点をまとめるとこんなところね。



…あと、和歌のも目を通しておいて。

あの子はきっと感覚で全てを見てしまうから、あなたが上手くブレーキをかけてあげなさい。―以上。』




「ルカさんはよく見てるな。ざっくりだけど、方向性が分かったのはありがたい。」


俺はそのまま先輩宛の紙を見た。




―――【和歌へ】―――



『感受の魔力。あまり回りにいない珍しいものだと思えばいいわ。

調べたところ感受の魔力は、周囲にある魔力の流れに敏感で、感知や探索といった補助型。

それぞれの魔力を扱えるけど、極める事は難しいのよ。


訓練をやってみて分かってると思うけど、リコと正面からぶつかって少しダメージがあったでしょう?

真っ向勝負は基本は避けるべきね。


それとあなたは見たものすぐに出来る感じがするわね。

全て鵜呑みにしないで、良い所を吸収して次に生かしなさい。


それと最後に魔力量についてだけど。

集中し始めると大気中の魔力を吸収してるみたい。

だからと言って無駄な使い方をしては無理をしたらダメだからね。


それは無意識にやってるだろうから、今後の訓練で意識して憶えてもいいわ。


いろいろ書いたけど、分からない事は翔に聞きなさい。―以上。』




ルカさん…最後丸投げ感半端ないっす。

俺に目を通しておいて。ってそう言う意味だったのか?

もしくは、ルカさんには先輩がかなり無理をしていたように見えたのかもしれない。


「ふぁぁ…俺も寝るか。」


今日で一通りの訓練は終わり、今後は網野さん達と相談してやる事は変わっていくだろう。

結構マジでやってるけど、俺はまだ……頑張ら…いと…―。




とりあえず、ここで一度一章で区切る予定です。


章の追加の編集は後日に…。


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