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結構マジでやってます。  作者: みけな
第一章 終わらない始まり。
43/162

43話 大丈夫ですか?

「網野さん。大丈夫ですか?」

「翔か。あぁ、問題ない。」


俺は網野さんの所に駆け寄った。

本人は大丈夫って言ってるけど…。


「2頭相手にしてますが、それは本当に大丈夫ですか?」

「問題ない。ヘレン達の所に戻っててくれ。」

「わ、わかりました。」


3頭のうち2頭を網野さんが相手にしていた。

問題ないって言ってるが、大丈夫だろうか?

俺はリコさんの方を確認してから戻ることにした。


「リコさんは…。」


戻るついでにリコさんの方をちらっと確認してみた。

熊さんが遠くに飛ばされてるところだった。

先輩がやってたから、負けじと試したのか…。

うん。見なかったことにしよう。


「ただ今戻りました。」

「…あぁ。」

「翔くんご苦労様!」

「グゴぉぉぉ…。」

「…すぅ。」


俺はヘレンさん達の所に戻ってきた。

いつも通りのヘレンさんに、元気いっぱいな先輩。

ローランドさんは大の字で森に寝てる。

ルカさんはヘレンさんに寄りかかって寝ている。


「2人は寝てるんですね。」

「ヘレンさんが寝るのが一番魔力回復するんだって。」

「成る程。で、和歌先輩は大丈夫なんですか?」

「私はなぜか平気だよ。」


ヘレンさんが言うには、魔力は寝ると回復するのが早い。

だけど、ちょっと向こうでは熊さんと戦闘中なんだけど。

先輩が元気だったからか、見張り役をしてたみたいだし。


「感受の魔力って何か特殊な事でもあるのかな?」

「…ほう。」

「え?あ、ただなんとなくそう思っただけで。」

「…それで?」

「何と言いますか…魔力が多いわけではないと思うんです。疲れた感じが見えたりもするので。」

「…ふむ。」

「途中で回復した?って気がするんです。」

「…そうか。」


先輩は疲れた感じがたまに見えるから、魔力が多いとかなくならない訳ではないはず。

そうなると途中で回復する方がしっくり来る。


「ねーねー。翔くん」

「はい。なんですか?」

「今のって…会話なの?」

「ん?会話ですよ。」

「…翔くんは何かと器用だよね。」

「そうですか?ありがとうございます。」

「私もさっき喋ってみたんだけど、会話が続かなくて。」


ローランドさんとルカさんが休んでた訳で。

起きていたのは、ヘレンさんと先輩は2人だったのか。

間が持たなくて喋ってみたけど、返事が一言か返ってこないから続かなかったんだろうな。


「…ルカ。」

「んぁ…ヘレン、終わった?」

「…あぁ。」

「網野さん、リコさん。おかえりなさい。」

「きりんちゃん、リコちゃん。おかえりー。」

「あぁ。待たせたな。では帰還するぞ。」

「ほらーローランドいくよ!」

「ぐふ!おわ!な!?」

「リコさん…踏んで起こすのは可愛そうですよ。」


ヘレンさんがルカさんをやさしく起こして。

網野さんとリコさんが合流した。

大の字で寝ていたローランドさんを、リコさんが踏んで起こす。

無事初戦闘を終えた俺達は、学園に戻るのであった。


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