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結構マジでやってます。  作者: みけな
第一章 終わらない始まり。
32/162

32話 女の戦いは怖い。

「さて、次はルカと和歌でやってもらう。線審にヘレンとリコ。主審ローお願いできるか?」

「了解だ、きりんさん。」

「リコもいいよー。」

「…あぁ。」

「すまんな。翔は私と話しながら観戦してもらう。」

「り、了解です。」

「よぉーし!試合だよ!ルカちゃん頑張ろうね。」

「ふふふ。元気ね。負けないわよ。」


いよいよ先輩とルカさん試合が始まる。

始める前から先輩のやる気は弾けている。

それをルカさんは受け止めてる。


「翔はこっちに来てくれるか?ロー進行は任せたぞ。」

「おうよ。2人とも始めるぞ。」


試合前に俺は網野さんにちょっと離れた所に呼ばれる。

2人はなんかバチバチ音がしそうだ。


「して、翔。調子はどうだ?」

「は、はい。今は大丈夫です。」

「それは良かった。だが、あんな無茶は出来ればしてくれるな。」

「は、はい。すいませんでした。」

「まだ始めだから仕方ないが。魔力の無くなる感覚は分かったか?」

「力が入りにくい感じはありました。ただ最後は無意識で打ち返したんですが。」

「人によって感じ方は違うが、その感覚を忘れないでくれ。それと倒れる事はしないで欲しい。」

「はい。気をつけます。」


ローランドさんと試合してるとき、ちょっと熱くなってしまった。

魔力がなくなってるのは、正直分かっていた。

倒れるのは確かに問題だし、周りに迷惑かけちゃうし気をつけないと。


「それと翔にもう一つ言っておきたい事が。」

「はい。なんでしょうか?」

「今は試合をしているが。一応は戦闘訓練の一環で、戦闘は無いとは言い切れないんだ。」

「…はい。」

「あぁ。そんな身構えなくていいんだが、憶えていてくれればいいんだ。」

「了解です。もし戦闘時に倒れたりしたら大変じゃ済まないですからね。」

「そう言う事だ。まぁ倒れても見捨てはしないから安心してくれてもいいが、倒れないに越した事はない。」

「…はい。倒れないようにします。」


なんか魔力切れで倒れるのは危ない事がよく分かった。

今は試合してるから問題無い?あるけど。

あの熊さんの前で倒れたと思うと…。


―ズパァン!

「よし!」

「サービスオーバー、テン・オール」

「むー。ルカちゃん早いよ。」

「ふふ。まだまだこれからよ。」


網野さんと話し込んでしまったみたいだ。

気が付けばテン・オール。

五分五分な感じで攻め合ってる。


「意外と話し込んでしまったな。2人とも以外に競ってるな。」

「そうですね。和歌先輩も魔力使うの初めてだと思うんですが、使いこなしてるぽい?」

「何を言ってる。翔も対外だぞ。魔力に慣れてもらうつもりで試合を組んだんだが。」

「え?そうなんですか?」

「翔は青魔力だから、赤魔力のローで学んで欲しくてな。リコでも良かったんだが、ローの方が極端だからな。分かり易いかと。」


確かにさっきの試合を見ていたけど、リコさんはドロップやヘアピンもやっていたし。

極端と言われただけあって、ローランドさんはいろいろ学ぶところは多かったと思う。


「では、和歌先輩の試合にも意味があって組んだんですか?」

「それは当然考えている。和歌は白魔力だから、多彩な事が出来るルカを相手にした。」

「そうなんですね。」


―ズパァン!

―パーン。

―パーン。

―ズパァン!

―パーン。

―パーン。

―ズパァン!

「…なんか、この試合激しくないですか?」

「…和歌は分からないが、ルカがこんな強気で攻めるのはあまり見ないな。」


なんか、スマッシュの飛び交う激しい試合が繰り広げられてる。

女の戦い…こ、こえぇ。


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