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結構マジでやってます。  作者: みけな
第一章 終わらない始まり。
28/162

28話 やってやれない事はない。

さて、ここからが本番だ。

スマッシュを封じる方が勝てる確立は上がるだろう。

これから戦う相手が皆うまくいくとは限らない。

ローランドさんもいつかこの攻め方に対応してくるだろう事を考えると…。


「いくならここだな。ローランドさんいきますよ!」

「ん?おう。こい!」


―スッパーン。

「お!悪いが手加減は…しないぜ!」

―ズパァァン!!

「こっちだって、ただじゃ終わりません…よ!」

―スッ、バン!…カラン。

「サービスオーバー、ツー・イレブン」

「つぅー。重い!」

「がはは!そうだろうとも。」

「やっぱりローランドさん。パワフルですね。あれ私取れるかな?」

「すぐにどうこうは難しいな。いずれならば、和歌も取れるだろう。」


ローランドさんのジャンピングスマッシュ。想像以上だった。

ちょっと加速して取りやすい位置まで行ったから体勢は問題なかった。

だけど、普通のスマッシュを取るような感じではだめそうだ。

足だけじゃなくて、手首や腕に…。


「翔!次ぎ行くぞ!」

「…はい。いつでも。」


―スッパーン。

―パーン。

「いくぜ!」

―ズパァァン!!

「すぅ…。はっ!」

―パン。

「まだまだぁぁ!!」

―ズパァァン!!

「くっ!せぁ!」

―パーン。

「おらぁ!」

―ズパァァン!!

「な!左か!ぐっ。」

―パスッ。

「ネット。スリー・イレブン。」

「翔には驚かされるな。数回で打ち返すとこまで出来るとは。」

「翔くんは、あえて挑みすぎな気もしますけど。」


とりあえず返した!取る事が出来るのは分かった。

ただ、返すので精一杯で、絶好のロブでしか返せないな。

クリアで打ち返すには魔力の操作がまだダメだな。

余計に力が入ってるせいで魔力もかなり使ってる気がする。

勝つには今出来ることをやるしかない。


―スッパーン。

―スポーン。

「うお、ドロップか!せりゃ!」

―パン

「…は!」

―ズパァン!

「サービスオーバー、トゥエルブ・スリー」

「しっ!」

「むむ。やられたぜ!」

「またクリアでスマッシュ受けると思ったが。翔は意外に冷静だな。」

「見た感じだと。打ち返せても中途半端になるからかな。翔くんは勝つ気だから無理はしないよー。」


ジャンピングスマッシュを真似てみたけど、ローランドさんみたいには打てなかった。

やっぱり力の魔力ってそういうのに特化してるんだな。

これまでの打ち方から、効率よく攻めてなるべく早く決着をつけたい。


「…ふぅ。は!」

―スッパン。

―パーン。

―スパ!

―スパ!

―スパ!

―スパ!

―ピン。

「おっとと。」

―パン。

―スパン!

「サーティーン・スリー」

「攻め方が戻ったな。翔は決めにきたか。」

「ん。いつもの翔くんだ。ちょっと落ち着いてきた。」


……―。


「ファーストゲーム、ワンバイ翔。トゥエンテーワン・テン」

「くそー。1ゲーム取られたか。次巻き返すぞ!」

「ふふ。そうは行きませんよ。このまま勝ちにいきますから。」


終わってみれば、ずいぶん長くやっていた気がする。

それだけこの1ゲームが俺にとって良い経験だという事だ。

あの後何回かハイクリアをしてみた。ものの見事に打ち落とされたけど。

さてセカンドゲームはどうやって攻めるかな…。


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