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結構マジでやってます。  作者: みけな
第三章 旅の終着とその先。
154/162

154話 ゆっくり休めるっていいと思う。

こじ開けた入口をから中の様子を確認する。

右見て、左見て、もう一度み…


―ビシ!

「子供の横断歩道か!?」

「和歌先輩…そう言われましても気にした方がいいと思うんですよ?」

「警戒も何も扉がこんなんだよ?音とか何かって今更じゃ無い?」

「……。」

「ぶはっ、確かに!…くっくっく。」

「天、そんな笑わなくても。」

「いやいや奏人、これは笑うしかないでしょ。あ〜翔と和歌は見てて本当に飽きないわね。ふふっ。」

「な、なんだか。き、緊張感無くなっちゃたね。」


なんか警戒とか気を張り過ぎなのかなもしれない。

先輩とちょっとコントぽくなって場の空気は柔らかくなったか、きりんさんもいつもの口調だし戦闘はないのだろうか?


とは言え先輩の言う通り、あれだけの音を上げて入口を壊したのに何も無い。

家主さんはどこにいるんだろう。

中に入り中を見回してみる。

広い空間で何かがいる気配も無い。

中央にある階段があるだけと、選択肢が2つある。


「上と下に行く階段があるけど。どっちから行く?」

「俺はとりあえず上でいいと思いますけど。」

「じゃ上行こう。」

「そんなサクッと決めていいんですかね?」

「翔くんだし、何か考えてるだろうと思って。それにどっちが先でも結果はそんなに変わらないと思う。」


考えてないようで先輩も考えてるんだな。

俺としては外から見た限りそんな高さがあったわけじゃ無いし、地下は未知数の何かがあるかもしれない。

だったら上を調べた後に下に行けばいい。

皆んなで螺旋階段を上に上がって行く。


「随分上がって来ましたが頂上でしょうか、真ん中に灯台の灯りの機械がありますね。」

「暗くてよく見えないわ。奏人、それは動くの?」

「え。こ、これは、う、動く…ですか?」


奏人さんと坂俣さんときりんさんが中央の機会を調べている。

灯台うぃよくわかってないきりんさんに坂俣さんが教えている。


「外に出れそうな扉あった〜、出ていい?うん、行くね!」

「ちょっと和歌先輩、聞いてすぐ実行してたら意味が…。」


じっとしてられない先輩は外に出る扉を出て行ってしまう。

一応聞いてくるが、答える前に出て行くあたり先輩らしい。


「ん〜!開放感!海風が気持ちいいね〜。」

「和歌先輩、落ちないで下さいね。」

「柵もしっかりしてるし大丈夫だよ。力を入れても…ミシ…。」

「和歌先輩…壊さないで下さいね。」

「う、うん。努力する。」


外に出て灯台をぐるっと囲んだ足場にしっかりとした柵まで付いている。

観光目的で作られたのか、安全面も気にされている。

問題ない事を言いたかった先輩が強度チェックと力を入れたらミシって音がした。

どんだけの力を入れたのか…俺が軽く体重かけたくらいじゃなんともないのは後でチェックした。

念の為ではあるが先輩に壊さないように注意をしておく。


灯台をぐるっと一周して俺と先輩は中に入った。


灯台の頂上の機械は何にも反応しないらしい。

とは言え、一般の人が灯台を触った事なんてないだろう。

ボタンやスイッチの類が無いって話なので、別なところで操作するのか、魔力を使うような何かなのかもしれない。


「皆さんに聞きますがこのまま地下行くか、ここで休んで朝から探索するかどっちにします?」

「ん〜地下も気になるけど、楽しみは取っておくってのもいいよね〜迷うなぁ〜。」

「和歌は元気ね。寝ないで地下探索とかは避けたいところね。」

「僕も天に賛成かな。」

「わ、私は…ば、万全な方が、い、いいと思うです。」

「どっちでも1票に休む3票ですかね。なら休みますか。」


森果町で貰った食事を済ませて寝るにはまだ早いからか女性陣は夜景を観に行っている。

俺と奏人さんは灯台の機械をあれこれ調べてみた。

結局何事もなくこの日は終わりました。

明日からに備えて寝るとしましょうか。

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